ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015伝いしたくなっちゃったわけです。それ丹青社さんのスタッフの方もそうだし、やたら何度も行きましたでしょう?井上:10年後までね、なりますよね(笑)。渡辺:はい、そうです。今や年金生活者なもので。言い残したこと東浦:長時間にわたって、興味深いお話しを伺ってまいりました。最後に、言い残したこと、言い足りなかったことなどあれば、おっしゃっていただきたいと思います。三根:僕はやっぱり赤十字自体、今の日赤のあり方自体を、やっぱりこれを見て原点に戻るべきだと思うんですよね。田島:そうですね。三根:ものすごく極端なことをいうと、もうとんでもない方向へ行っている。やっぱり、洪さんがつくって、渡辺さんがつくってくれた音楽と映像をもう一回見直して、やっぱり日赤の進むべき道というのを原点に戻るべきだと思う。これはもうすばらしいものがあるんですよね、それを赤十字というのは持っているんだから、そこに戻るべきじゃないかなと。ちょっとやっぱり反省してもらわなければ困るなという感じはしますね。東浦:井上さんいかがですか。井上:はい、私も同感です。あとは次の席で、お話を続けましょう。(笑)三根:あんまり言わないほうがいいか。田島:私は、渡辺さんがどういう基準で、物差しで一枚一枚の映像を拾い上げたのか、あの画面を、7分間の画面を。そういう力のある人が赤十字の本社に欲しいなと思ってね(笑)。スタッフとして。いないんだものね、うん。渡辺:田島さんがいらっしゃるじゃないですか。田島:いやいや。井上:一つ言えるとしたら、今後も万博があると思うんですよ。パビリオン展は繰り返される。でも、ひょっとしたら、これ自負に近い話かもしれませんが、こういうパビリオンは二度と出来ないんじゃないかと。出来たらすごいなと。洪:上海のパビリオン。私も見ました。そうしたらやっぱり、私たちのをかなりコピーしているんですよ。だけどやっぱりコピーにしか見えないところも多かった。田島:そうですね。洪:だから、一番の根っこの部分とか、背骨の部分がやっぱり緩すぎるという、あれが成功したからこれをコピーすればうまくいくんじゃないかっていう、何かそれに近いところが感じられてしまう。規模は、日本の、愛知のよりもはるかに大きいし、大きかったら大きいなりのアレンジの仕方というのは、私はクリエイターなのであると思うのですが、それがちゃんとできていないというところが、やっぱり残念だなと思ってしまいました。井上:二度とないだろうと思ったのは、さっきの渡辺さんのお話です。「もうこれ以上並んでも見られません」とスタッフが言ったときに、見られない人たちが見られる人たちに拍手をするようなパビリオン。こういう現象が起きるパビリオンなんて二度とあるだろうかと。今後永久にないのでは、と思ってしまうんです。東浦:いや、洪さんは、それはクリエイターとしてチャレンジされますよ、もちろん(笑)。洪:いやいや。井上:ああ、そう。そうしたら教えてください。もうそのために行きます。洪:最後に一言。これも私が強く印象に残っていることなのですが、クロージングというかエンディング、つまり、幕を閉じるときに、井上さんが言われた言葉。ずうっと連呼されていた言葉なのですが、それが「感謝」という言葉なんですよ。「もうただひたすら感謝です」と。井上:そうでしたね、終わったとき、それだ138人道研究ジャーナルVol. 4, 2015