ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015らしうる結果に重点をおくよう注意を払ってください。例えば、参加者が自分たちの軍隊や、配置や戦略などについての情報を提供していないか、などです。適用される国際人道法のルール国際的武力紛争(2国間以上での紛争)では、捕虜とは捕らえられた敵の兵士のことです。そのように考えると、捕虜は、ある国の武装勢力のメンバー、もしくは一定の条件に適合する、つまり、制服のような民間人と区別できるものを身につけ、公然と武器を持ち、戦争の規則や習慣に従い、一定の規律にしたがって行動していなければなりません。捕虜は国際人道法によって保護されています。彼らは投降した敵兵という理由のみによって身柄を拘束され、国際人道法への違反行為がない限り、その任務を遂行しただけであり、戦争犯罪者とみなされることはありません。?捕虜の待遇:?投降した、あるいは投降の意思を表している負傷兵を攻撃したり殺したりすることは禁止される。?捕虜は人間らしく扱われなければならない。?捕虜は、殺されたり、拷問されたり、医学実験にさらされたりすることは許されない。?捕虜は、戦闘地域から避難させ収容されなければならない。捕虜を人間の盾として使うことは許されない。?捕虜は、食事を与えられ、手当され、収容されなければならない。?女性や子どもは、特別に保護されなければならない。家族全員が捕虜にならない限りは、彼らは男性と離して収容されなければならない。?捕らえられた戦闘員が尋問を受ける場合は、彼の名前、階級、生年月日、認識番号のみを答える義務がある。その他の情報を提供するように強いることはできない。?捕虜の個人データは記録され、その出身国に連絡される。?捕虜は宗教の教えを実践する権利がある。?捕虜は彼らの家族と手紙をやりとりする権利がある。?捕虜は、ICRCスタッフの訪問(立会人のいない個別の面会)を受ける権利がある。?逃亡は、犯罪として罰せられない。逃亡中の捕虜に発砲することは認められているが、最終手段であり、必ず事前に警告した後でなければならない。?捕虜の(脱走やその他の反抗)に対する懲罰措置は認めてられているが、制限されている。(独断的、暴力的、非人道的もしくは危険なものであってはならない。)?釈放と送還:?傷病兵はできるだけ早く送還されなければならない。?その他の捕虜は、戦争終結後きるだけ早く解放され、送還されなければならない。?紛争に参加したことで裁判にかけられたり、処罰されてはならない。?捕虜は、その意思に反して送還されることは許されない。218人道研究ジャーナルVol. 4, 2015