ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015る困難について参加者が理解を深めることができます。したがって、ファシリテーターは、戦っている時ではなく、ただ水や食料を取りに行っている時に撃たれることが正常なことなのかどうかを参加者に尋ねて下さい。ファシリテーターは、国際人道法には、撃ってもいい人と撃ってはならない人についての詳細なルールがあることを説明し、民間人と戦闘員を区別する原則について説明します。また、狙撃兵が、人々を殺すことに加えて近距離への移動すらも危険にするため、狙撃兵が活動する地域全体を恐怖に陥れるという事実を強調します。このことが、このチェックポイントの活動で演じられたような狙撃兵に当てはまるだけではなく、現在では民間人が紛争の最大の犠牲者になっていることも明言して下さい。20世紀の初めには、紛争で死んだ10人のうち、ひとりが民間人で9人は兵士であった。第二次世界大戦中、この割合は半々となり、今日では兵士ひとりに対し9人の民間人が殺されている。ファシリテーターは、パズルピースを渡します。適用される国際人道法のルール?紛争当事者は、常に戦闘員と非戦闘員を区別しなければならない。?非戦闘員に攻撃したり、殺したり、発砲したりすることは禁止されている。?戦闘員と非戦闘員を区別せず、やみくもに発砲することは禁止されている。?非戦闘員とは、民間人や捕虜や負傷者のように、戦わない、あるいはもはや戦っていない全ての人々である。?ある目標物が軍事目標かどうか疑わしい場合は、標的にしてはならない。国際人道法の第一の原則は、まさに区別することです。この原則に従えば、紛争当事国は、民間人と戦闘員、非戦闘員と戦闘員とを常に区別しなければなりません。戦闘員に対する攻撃だけが認められるのです。この原則の理由は明快です。つまり、戦闘員だけが戦争行為に参加し、戦闘員だけが敵であるからです。反対に、非戦闘員は、彼らが民間人、負傷者、捕虜のいかんにかかわらず、もはや脅威ではないのです。戦闘員ではない、あるいはもはや戦闘に参加していなければ、敵としての標的にはなり得ないのです。しかしながら、この基本原則は防御行動においても尊重されなければなりません。あらゆる状況において、戦闘員は制服を着用し、一般住民を盾に取ることなく、自らを民間人と区別しなければなりません。同様に、(兵器集積所のような)軍事目標は、(学校のような)民用物の近くに設置してはならず、攻撃をする側が、正規の軍事目標と民用物とを区別できなければなりません。評価このチェックポイントで行う評価は、裁判のためのものではありません。ファシリテーターは、参加者が水や食べ物を取ってくることの難しさについてのみ話して下さい。人道研究ジャーナルVol. 4, 2015221