ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies

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概要

The Journal of Humanitarian Studies

Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015?負傷者全員に近づくファシリテーターは、まず参加者に自由に行動させてください。1~2分後参加者が1か2の行動に該当する場合は、続いて誤りを指摘してください。?評価:次に、ファシリテーターは、治療は近くのハッダー国軍の病院で受けられることを伝えます。その他の情報は与えないでください。自由に使える資材は1人用担架(または椅子)しかありません。このため参加者は、どういう順番で負傷者を避難させるかを決めなくてはなりません。搬送の慎重さを判定するため、水がいっぱいに満たされたボールを各負傷者のお腹の上に置きます。負傷者がダミー人形の場合は、水を少し少なめにします。目標は、ボールの水をこぼすことなく負傷者を病院へ搬送することですが、そのために搬送がゆっくりすぎないようにします。(時間制限は、設定エリアと参加者の力を考慮し妥当であること)ふりかえりチームリーダーは、参加者に彼らのとった行動と、その正当性を説明させます。参加者が犠牲者に近づくにあたり3.の行動を選んだ場合は、「負傷者はもはや敵ではなく、尊重される資格を持った犠牲者である」との原則を思い出すよう手助けをします。他の可能性(1か2)を選択し、負傷者全員を避難させなかった場合は、以下の結論へ導くようにします。負傷者は無防備である。負傷者はもはや危険な存在ではなく、敵ではない。したがって手当てされねばならない犠牲者である。負傷者を取り扱う唯一の基準は、医学的緊急性のみである。時間不足により任務が完了できない場合も、このふりかえりは救急法(事故の際に、自分や他人をどうやって守るか、誰に知らせるか、何を伝えるかなど)について幾分かの認識を持たせる機会となるでしょう。ファシリテーターは、1枚以上のパズルピースを渡します。評価?4人の負傷者全員に近づいた:4ポイント?4人のうち何人かだけに近づいた:0ポイント?負傷者の避難:避難する際の順序によって与えられるポイント?最初に重傷者、それから2人の軽傷者、最後に死者:13ポイント?2人の軽傷者、続いて重傷者、死者:7ポイント?2人の軽傷者、続いて重傷者:5ポイント?2人の軽傷者のみ:0ポイント?負傷者を慎重に搬送(ボールをひっくり返さなかった)場合のポイント:1人につき1ポイント、ただし死者は除く。228人道研究ジャーナルVol. 4, 2015