ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015適用される国際人道法のルール以下のルールは、味方、敵、住民、兵士を問わず、もはや戦っていないあらゆる傷病者に適用されます。?負傷者:?戦闘中でない限り、傷病者は、どんな人でも、攻撃されたり、殺されたり、処罰されたりしてはならない。彼らは保護されねばならない。?状況が許す場合はいつでも、特に戦闘の後では、負傷者を探し収容するために可能な限りの手段がとられなければならない。?傷病者は、紛争地域から避難させられ、かつ公平に手当てされなければならない。医療救護を受けないまま取り残されてはならない。?医学的な緊急性だけが、手当てをする際の優先順位を決定する。?負傷者は、医学実験に利用されたり、伝染または感染の危険にさらされたりしてはならない。?負傷者は、略奪や虐待から保護されなければならない。?死者:?死者は、どんな人でも、敬意と尊厳をもって取り扱われなければならない。?死者は、略奪から保護されなければならない。?死者は、可能であれば死者自身の宗教の儀式にしたがって丁重に埋葬され、墓は尊重・維持され、その場所が確実に記録されるための手続きが取られなければならない。?死者が埋葬あるいは火葬される前に、可能であれば検視により身元を特定し、その家族に通知される。?医療要員と救助:?医療要員は、民間人であれ軍人(軍の衛生要員)であれ、戦闘行為を行わない限りは、あらゆる状況下において尊重され、保護されなければならない。?同じルールが、医療輸送、医療施設、また医療機材にも適用される。?保護を表す赤十字または赤新月標章は尊重されなければならない。標章の不正使用、あるいは誤用は禁止されている。?軍当局は、住民や人道機関が、傷病者を差別なく収容し手当てする権限を与えなければならない。さらに理解を深めるためにさほど昔のことではありませんが、二つの軍隊の戦闘が終わった後、負傷者は血まみれのまま、救助されることなく戦場に取り残されました。そして手当もなく見捨てられ、多くの負傷者が喉の乾きや飢え、多量の出血で死にました。よくても、味方の負傷兵にだけ手当てが施され、敵の兵士は見捨てられるか、処刑されることもありました。時には馬でさえ、その軍事的価値により、人間よりも手厚い看護を受けることがありました。いたるところから瀕死の負傷者の叫びがあがり、血に染まった戦場の恐怖から、国々は1864年、紛争時における負傷者の保護を決定しました。これにより、世界の様々な軍隊が負傷者を虐待したり殺害したりしないだけでなく、敵味方の区別なく、負傷者を収容し看護することを約束しました。人道研究ジャーナルVol. 4, 2015229