ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015≫≫兵士は、村人を殺したことと、一般住民を殺せとの命令に従うことを拒否する義務があったため責任がある。この特別なケースにおいては、中尉、軍曹、兵士ともに戦争犯罪に関わったことになる。?ケース5:?状況:デルダー国営放送は、住民に、彼らの地域に居住する少数派のハッダー人を追放させるため、迫害し、家を焼き払い、脅迫するように扇動するプロパガンダを放映する。このような行動を「民族浄化」という。?質問:われわれの軍隊はこのテレビ局を破壊することができるか??適用される国際人道法のルール:≫≫軍事目標だけが攻撃を許される。≫≫軍事目標とは、その性格、位置、目的や使用によって相手国の軍事行動に対し有益であり、それらを破壊することが自国にとって軍事的に有益であると定義されるものである。≫≫人道に対する犯罪を煽動することは、それ自体が人道に対する犯罪である。≫≫国際人道法では、攻撃する者に、攻撃する前に目標が実際に軍事施設であることを確認し、一般市民への損害をできるだけ少なくする予防措置をとることを義務づけている。(予防措置の原則)?答え:テレビ局を軍事施設とみなすかどうかは、難しい質問であり、明確な答えはなく議論をよぶものである。(例えば、コソボ紛争中、NATO軍はセルビアのテレビ局を攻撃している。)参加者同士で次の質問を投げかけることが重要である。≫≫その建物を破壊することは有益か?≫≫紛争中、その建物は敵の役に立っているのか?≫≫テレビ局はプロパガンダだけでなく、通常の番組も放映している。ジャーナリストや一般住民が攻撃中に死ぬかもしれない。テレビ局が軍事目標としての定義に合うとされ、破壊することになった場合は、住民の損害を少なくするため、攻撃が迫っていることをテレビ局で働く一般住民(ジャーナリストなど)に警告するなどして予防措置の原則が尊重されねばならない。ふりかえりチームリーダーは、参加者の回答を見直し、現行の規則と照らし合わせます。その後、チームリーダーは、実際の状況を見ていない状態で戦場にいる兵士の指揮について意見を述べることの難しさを説明します。戦いの真最中における状況は全く違います。兵士たちは、友人の死を目の当たりにするというような状況で、ストレス、恐怖、憎悪にさらされています。ファシリテーターは、パズルピースを渡します。236人道研究ジャーナルVol. 4, 2015