ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
- ページ
- 256/286
このページは The Journal of Humanitarian Studies の電子ブックに掲載されている256ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは The Journal of Humanitarian Studies の電子ブックに掲載されている256ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015付録:チェックポイント裁判?弁護弁護士a .ファシリテーターの裁判?チェックポイント「捕虜」:事実、被告人が責任を負うべき捕虜は、理想的な生活状況を享受してはいませんでした。しかし、戦時においては、戦闘員がまともな生活をするのに必要なものを確保するのも困難な状況です。よって、彼らは敵に対して、例え捕虜でも、水や食糧の分配を最優先としないことは明白です。検察官が拷問という呼ぶものに関しては、看守が捕虜を少しばかり手荒く扱ったかもしれないことは事実です。しかし、われわれが戦争の真っただ中にいたこと、そして戦争とは、制御の効かない暴力に等しいのだということを思い起こしてもらいたいのです。さらに、看守たちは、敵が同じことをしていたのを知っていたのです。彼らはそれを止めさせるために、単純に暴力に対して暴力で応じただけなのです。?チェックポイント「狙撃兵」:検察官は、被告人が殺傷した一般住民について述べています。ことによると、しかしひょっとしたら、被告人は、一般住民を変装した戦闘員と間違えたのではないでしょうか?その疑いがあったために被告人は自分が殺されないよう、全ての人間を銃撃したことは正当化されるのではないでしょうか?この国の子どもや年配の人々でさえ危険であるとみなされていました。被告人は、彼らに好機を与えないように、命令にしたがって先に攻撃したのです。彼は、動くものは何でも撃てという命令に、ただ単に従ったのです。彼のとった行動については責任がありません。?チェックポイント「人道援助」「狙撃兵」:ええ、被告人(私の依頼人)は、ハッダー国赤十字の車列に発砲しました。確かに被告人は赤十字スタッフの一人を殺しました。しかし、結局のこところ、それは戦争であり、彼はこの車列が敵を助けようとしていたのを知っていました。われわれの敵を助けるものは、われわれの敵でもあります。被告人は、あらゆる手段を使って敵を弱らせるために、ただ単に彼の任務を遂行しただけです。254人道研究ジャーナルVol. 4, 2015