ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015最近は900人以上の学生が就学しており、そのうち730人は学部生である。ラ・ソースは卒後教育コースも開講している。その主な領域は、老年看護ケア、地域保健および在宅ケア・サービス、産業看護、エビデンスベース看護、フィジカル・アセスメントとメンタル・アセスメントである。ラ・ソースは、教育法として、とくに問題解決型学習法(PBL)と統合的な学習およびインターン制度を組み合わせている。学内には、半日毎に60人(120人/日)が演習できる大きなシミュレーション・センターがある。80人の教員がおり、そのうち約20人は、研究所の研究活動にも貢献している。研究項目は次の通りである。-高齢化-地域保健およびヘルス・プロモーション-精神保健-子どもおよび家族保健-看護法と安全-ヘルスケア・システム-教育学および専門的な教授法看護教育改革創設時にラ・ソースが養成したのは、主な仕事として病人を癒し、医師の指示の下で補助業務をする看護師であった。しかし、19世紀~20世紀の医療の発展はめざましく、看護師は新しい手順でケアを展開し、看護ケアに対して責任が問われるようになった。スイスでは、20世紀の中頃には、真に「専門的な」役割、すなわち多様な手順を自律して行うことが求められるようになった。しかしながら、看護の自律の概念は、1980年代の終わりになって看護基準の一シミュレーション・ラボcLa Source部になったにすぎない。この基準は、ある程度までは看護師がケアを自律して行い、さらに医師の指示に基づいて行うという、スイス赤十字が決めた看護師の5つの専門的な「機能」の定義のお蔭であった。この転機の前まで看護師の主な仕事は、医師の二-ズに基づき、医師によって訓練されたことを行っていたのである。その内容は、患者のケア、治療の管理、各種検査、簡単な放射線治療、麻酔、外科補助などである。20世紀を通して、スイス赤十字は、国内の看護教育を調整・監督する役割を果たしてきた。当時スイスで授与された卒業証書(ディプロマ)はスイス国内では有効であったが、外国の資格要件と比較するのは困難であり、厳格に言えば国内でのみ通用するものであった。人道研究ジャーナルVol. 4, 201543