ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015などの慢性疾患患者のモニターリングを系統的に行うことを担う。ナース・プラクティショナーは、看護・医療の両領域の教育を受けているので、前もって診断された患者に対しても幅広く対応することができる。彼らは一定の医療手順に沿って医療行為を行い、与薬処方箋を書き、診断テストを行うことができる。ある意味では、彼らは地域医療の最前線にいると言える。患者への助言を含む診療、疾病管理を専門職として一人でこなすが、自分で対応できないケースは医師へ回す。彼らは医療の実習で学んだスキルを、自分の看護のスキルに付加して、このようなことを行うのである。高度実践は、多くの国で大いに検討されており、医師不足への解決策になると思われている。しかし、ラ・ソースでは、専門職グループを他の専門職グループで置き換えるという解決策はあまりにも単純化しすぎていると考えている。ナース・プラクティショナーは、貴重な存在で、広く系統的にケアを提供できる。彼らはグループに加わったり、他職種とのネットワークの中で確実にケアの安全性と質を高め、患者の問題に応じて医師および他の専門職へ患者を紹介していく。地域医療の最前線を、単純に看護師が担えると考え、こうして医師不足を軽減できると考えるのは、問題外である。この考えは道理に適っていると言えないし、看護師が望んだことではない。しかしながら、高度実践ケアの教育を受けた一人以上の看護師が入っているチームによってなされる看護の質には、定評がある。看護師がこのような働きをすることで、医師は、状態が不安定で困難な臨床ケースにより多くの時間を割き、患者のモニターを最善にすることができるのである。ラ・ソースでは、私共は、将来の医療の実践は、インター・プロフェショナル・ヘルス・センター設立の方向へ進むだろうと見ている。患者は、必要に応じて医師の診察を受ける(診断、症状が不安定、あるいは合併症の疑いのため)。しかし、症状の変化に応じて他の専門職(例、看護師、栄養士、臨床心理士)に回されるだろう。さらに、患者のケア・パスを看護のケア・マネジャーが調整することにより、センターの内と外(例、病院、専門医、在宅ケアなど)との連携を図ることになるだろう。このようにして、ヘルスセンターは、現在の古典的な医療実践モデルより広い領域に渡り、より多くの患者に対応できるようになるだろう。看護研究およびエビデンスに基づく看護大学教育への移行による利点の1つは、看護研究だけでなく、学際的な研究ができる機会が得られることである。ラ・ソースでは、看護研究は、臨床研究であり、看護師が日々の業務の中で直面する疑問点および問題に対して具体的な解決策を提供することを目的としている。しかしながら、研究から得た知識を現場に生かすには複雑なプロセスが必要である。ラ・ソースの関連研究所であるヨハンナ・ブリッグス研究所(Johanna Briggs Institute)は、この手順の何段階かについて明らかにしている。研究および文献レビューから得られた成果を臨床実践や評価をする前に、臨床提言として現場へ生かすための準備へと展開するのである。疑いもなく、スイスの看護界は、エビデンスに基づく看護(EBN)をかつてないほど適用しようとしている。看護師は、決定因子に対して議論を重ね、専門家のコンセンサスを持って証明しなければならない。それにも関わらず、EBNアプローチは大学教育に移行した2002年にやっと使わ人道研究ジャーナルVol. 4, 201547