ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015れるようになった。普及にはまだしばらくかかりそうである。次の10年間で、EBNは必要条件になり、課題となるだろう。2020年へ向けた挑戦ラ・ソースでは、スイスの看護専門職は、EBNを受け入れるだけでなく、系統的なフィジカルおよびメンタル・アセスメントに実際に使えるようになるべきである、と考えている。さらに、現場で直面するリスク(例、褥瘡のリスク、転倒、混乱、痛みやうつ症状の認識などのリスク)を評価するためのツールを習得せねばならない。とくに、ラ・ソースが重要課題と位置付けているラ・ソース大学図書館cLa Sourceのは、主に医師と看護師との間のインタープロフェッショナルな協働文化を創り出すことである。これまで長い間平行線のまま働いてきた2つの職種が、ローザンヌ(スイス)の町のラ・ソースの活動体験を通して協力し合い、それぞれの専門を生かしてバランスのとれた協力をするようになることである。実際、2つの職種の誤解は、非効率だけでなく患者の安全性を脅かすものである。実際にケアの間に起こる重大なインシデントや医療事故は、ラ・ソースでは、医師と看護師の協力体制に問題がある場合にリスクが高くなると把握している。このことから、ローザンヌの看護学部、医学部、大学付属病院は、2015年に理論モデルを出版することを目指して、一連のインタープロフェショナル教育試行を実施している。この試みには、医学生、看護学生、他大学の保健分野の学生が関与している。2、3の例を上げて見ると:?インタープロフェッショナリズムに関する週末研修: 6種類の保健分野の学生500人が職種混合グループに別れて、臨床の事例検討について専門的なアプローチにより分析を2日間行った。?医学部および看護学部の教授が一緒になってオプショナル・コース・モヂュールを作成し、医学生と看護学生の混合グループへ提供された。?海外(インド)への地域保健コースでは、医学生と看護学生の2人がペアとなり、特定の(例、糖尿病、結核)病理に関するリスク要因と因果関係を調べた。?ヘルスケア・シミュレーション・センターで、(ダミー人形や役者を使って)実践的なインタープロフェショナルなコースが実施された。世界へ門戸を開く最後に、述べておかねばならないもう1つの挑戦的課題がある。それは多文化共生と世界への門戸を開くことである。スイスでは人々の移住現象により多様な文化が形成されてきた。海外では、スイスの人口の25%が外国人であることはほとんど知られていない(ローザンヌでは33%以上が48人道研究ジャーナルVol. 4, 2015