ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies

ページ
60/286

このページは The Journal of Humanitarian Studies の電子ブックに掲載されている60ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

The Journal of Humanitarian Studies

Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015ルドスタディに参加している。教師の中には、国際派遣員として活躍したり、あるいは災害看護のたくさんの経験を持っている者もいる。学生の参加学生たちは、スウェーデン赤十字大学の理事会、運営委員会、教育委員会、研究委員会、大学の質の向上・開発のための各種プロジェクト・チームのような意思決定機関に参加している。学生たちがさまざまなやり方で、大学の教育活動の企画や評価に携わっていることは意義あることである。例えば、各コース終了後、学生たちが評価を行い、シラバスを改善したり、変更することもある。学生自身、このようなことが実習中、実習後に意義ある影響を与えることを確信している。また、学生会組織も活発に活動している。実際の教育にもっと学生が関与するという計画もある。同窓会スウェーデン赤十字大学は、赤十字学会を通して同校で看護師の資格を得た人々の団体として同窓会を組織している。目的は、スウェーデン赤十字大学で教育を受けた看護師が団結して働くことである。また、卒業生からさまざまな課題について意見を聞き、教育や研究の分野において最新の情報を保持する機会とすることである。同窓会では、フォーラムを開催し、経験を共有することで卒後教育の一端としている。教育の目的と目標第1サイクル・プログラム教育科目は、看護105単位、医療および自然科学45単位、公衆衛生30単位に区分されている。臨床実習は38週(32%)あり、基礎看護の中で高齢者のケア看護、外科・内科看護、精神保健看護、小児看護、産婦人科看護、救急看護、プライマリ・ヘルスケア、選択モジュールおよび解剖/老年看護から構成されている。この臨床実習に加えて、スウェーデン赤十字大学には臨床実習センターが設置されている。臨床実習では、学生たちは、数週間を特別臨床教育の枠組みの中で医学生、理学療法や作業療法士の学生らのような学際的な学生グループとともに実習する。チームワーク学習を目的とした教育である。臨床実習の質を強化するために、スウェーデン赤十字大学では、非常勤講師、ヘルスケアに関わる臨床指導者を雇用している。1年次に、看護理論・看護の概念、健常者の解剖学、生理学、公衆衛生についての知識を学ぶ。2年次は、看護についてより深く学び、異なる疾病と健康状態、症状、治療と予防を学ぶ。3年次、学生は、専門性を駆使し自立して患者の複雑で健康を損ねた症状に対する確実な看護ケアを行うことができるようにならないといけない。学生は、リーダーシップ、教育学、コミュニケーションについて学び、臨床実習でより良い看護ケアをするための個別指導を受ける。看護研究論文は15単位で、10週間かけて作成し、看護学士号を授与される。学生たちは、緊急時のヘルスケア、4訳者注エラスムス(The European Community Action Scheme for the Mobility of University Students : ERASMUS)は、各種の人材養成計画、科学・技術分野におけるEU加盟国間の人物交流協力計画の一つであり、大学間交流協定等による共同教育プログラム(ICPs:Inter-University Co-operation Programmes)を積み重ねることによって、「ヨーロッパ大学間ネットワーク」(EuropeanUniversity Network)を構築し、EU加盟国間の学生流動を高めようする計画5訳者注リンネ-パルメは途上国の大学やカレッジ間の協力を促進するためのスウェーデンの国際交流プログラム。目的は、スウェーデンの大学の国際化を促進することにある。58人道研究ジャーナルVol. 4, 2015