ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015ラロンコン記念病院(KCMH)とクイーン・サバンバッハナ記念病院(QSMH)で行われる。カリキュラムで設定されている実習は、理論で学んだことが臨床で応用できる統合的なコースとなっている。理論と臨床の統合コースにおいても「看護学習リソースセンター(LearningResource Center)(実習ラボ)」での学習時間が含まれている。学生たちは理論、および「看護学習リソースセンター」で学んだ後、病院、診療所、保健センターやその他さまざまな地域の公的機関に出かけて実習を行う。免許を取得した看護師たちには、卒後教育としてクリティカル・ケア看護、老年看護、緩和ケア、継続的な腹膜透析看護、ナースプラクティショナーといった専門看護コースが提供されている。4ヵ月の専門コースのプログラムは、タイ看護・助産師評議会で認証されている。赤十字・赤新月運動の看護機関として、看護師の能力開発にも力を入れており、赤十字の看護学生には人道の価値を基に活動し、地域医療、災害予防、そして国内からグローバルな領域まで弱者への災害対応においてリーダーシップを発揮出来るよう、トレーニングを行っている。タイ赤十字看護大学は、年に数回専門的な視点から、地域へ知的な貢献をすべく、看護研究および技術革新ができるようなサービスを行っている。地域では、社会的弱者と呼ばれるグループに対して、グループの知識を強化するために啓発活動を実施している。活動の例をあげると、学校での栄養教育をベースにしたヘルスプロモーションプロジェクト、10代の妊娠予防プロジェクト、災害予防訓練プロジェクト、虐待を受けた女性をサポートするビレッジ・ヘルス・ボランティアや高齢者のケアを行う介護士等に対するエンパワーメント等があり、家族、学校、地域の人々が参加している。国際交流活動では、スタッフや学生が国際的な経験を積むことができるように、研究フェロー、客員教員、学生の交換留学、外国人の学生のためのバディ・プログラムなどさまざまな機会を提供している。赤十字看護大学との国際的なネットワークを促進しており、これまでにスウェーデン、日本、韓国、米国、中国、シンガポールの教育機関と提携している。価値観これらの価値観は、個人および集団が決定することにより学習目標を達成するためのものである。大学が決定している価値観とは、モラルを守ること、看護におけるリーダーシップ、社会的意識を持つこと、グローバルな視点をもつことである。人道研究ジャーナルVol. 4, 201569