ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies

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概要

The Journal of Humanitarian Studies

Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 2015彼らに母子保健を含む上級助産師教育を提供することである。タイ赤十字看護大学、ラオス保健省、フランス開発庁(AFD)が協力して、看護の専門家を育成する機関に対して、有益な支援を提供している。これまでのプロジェクト1.学校の栄養教育をベースにした家族、学校および地域住民参加型ヘルスプロモーション・プロジェクトタイ赤十字看護大学プロジェクトチームは、若者の肥満予防に対する重点的な取り組みを行った。学校を基盤とする健康づくりは、子どもの肥満度が増え続けていることから重要視されるようになってきた。このプロジェクトはFPSプロジェクトと呼ばれ、2009年度から2010年度にかけてバンコク首都圏庁(BMA)内にある小学校、中学校に通う児童・生徒に対してタイ赤十字看護大学が実施したものである。このプロジェクトでは子どもの肥満予防啓発のために、家族と学校間で積極的な参加が見られた。2009年度、プロジェクトチームはバンコク首都圏庁内の4校の学童1,000人に対し健康教育(HE)を行った。この健康教育プログラムでは、「若者のための栄養に関するヘルスプロモーションYNHPマニュアル」を使って学生リーダー、養護教員、担任の教員、そして特に子どもたちの親に対して情報を伝えていった。プログラムの成果として、生徒の食に対する行動変容が見られ、運動をするようになった。その結果、栄養の数値が改善されたことである。さらに、生徒の親たちも子どもの栄養について考えるようになった。教員および行政の委員会は、高カロリーの食事と多量の砂糖入り飲料をやめて、その代わりに健康的な給食を提供し、さらに積極的に運動をさせるためにグループ単位で運動を支援する、という方針を受け入れた。2010年度、前年からの経験を踏まえ、プロジェクトチームは健康教育プログラムを継続することになり、バンコク首都圏庁内の4校600人に対して、YNHPキャンプを実施し、生徒と親と教師を集めたグループ活動、学生リーダーたちによる「栄養に関するヘルスプロモーション(NHP)」学校プロジェクトのコンテストを行った。この年の暮れに、プロジェクトのフォローアップと生徒の健康状態の評価を行った。2.クローントゥーイ区スラムにおける高齢者医療プロジェクトクローントゥーイ区スラムにおける高齢者医療プロジェクトは1996年にタイ赤十字看護大学が立ち上げた。ヘルスプロモーション、予防、リハビリテーションと一次医療のサービスをクローントゥーイ区スラムの高齢者に提供している。このプロジェクトはタイ赤十字社と一般からの寄付で成り立っている。目的:1)クローントゥーイ区スラムに居住する.高齢者へ身体的、及び心のケアの両面からヘルスケア・サービスを提供すること。人道研究ジャーナルVol. 4, 201571