ブックタイトルThe Journal of Humanitarian Studies
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The Journal of Humanitarian Studies
Journal of Humanitarian Studies Vol. 4, 20152)訪問看護とヘルスケア・モデルを併せて活用すること。3)クローントゥーイ区スラムに住む高齢者のヘルスケアに対し、政府と民営の機関の相互ネットワークを発展させること。4)ヘルス・プロフェショナルおよび高齢者へのケアに興味を持つ人々のためのトレーニング・センターになること。このプロジェクトは、ヘルスプロモーション、疾病予防、リハビリテーション、包括的医療ケア、そして患者を搬送するリファーラル・システムの調整までを含めた統合的なものである。サービスモデルは身体的な健康、社会的な健康の両面を考慮したヘルスプロモーション・予防・リハビリテーション・医療、とくに一次医療へのアクセスを容易にする統合的な「ワン・ストップ・サービス」である。このプロジェクトには家族および地域が参加し、政府と民間の組織が協力している。2009年の利用者は、男性327名、女性363名の合計690人であった。リハビリテーションの利用回数は、4,799回であった。サービスが提供された場所は、ヘルス・プロフェショナルであるタイ赤十字看護大学の学部生、専門コースの学生、また高齢者のヘルスケアに関心を持つ人々にとってトレーニング・センターとなり、学習の場となった。2008年、クローントゥーイ区スラムにおける高齢者へのケアプロジェクトによりタイ赤十字看護大学は、困難な状況にある人々を支援する極めて優れた組織として社会開発・人間の安全保障省から表彰された。この賞は名誉賞であり、ソムサワリ王女殿下よりピン留めを賜った。さらに、この高齢者の健康に対するコミュニティ・サービスモデルは、バンコクの政府、民営組織双方にとって模範的な公衆衛生サービスとなった。3. 10代の妊娠に対する早期分娩のリスク行動を減少させるためのヘルスプロモーション・プロジェクト・ネットワーク10代の妊娠に対するヘルスプロモーション・プロジェクトは、国際保健保障局の支援を受けて実施された。2009年から2010年にかけて、タイ赤十字看護大学とKuakarun看護大学は、バンコク都市圏内の4つの病院であるキングチュラロンコン記念病院、タクシン病院、クラン病院、チャルンクルン病院の協力を得てプロジェクトを実施した。プロジェクトの目的は:1) 10代の妊娠女性の健康について、早期分娩のリスク行動を減らすために参加型学習を用いて普及させる。2) 10代の妊娠女性に分娩後の授乳と子どものケアについて準備をさせる。3) 10代の妊娠女性へ健康教育への参加を促し、早期分娩の確率を減少させるために、どのようにして早期分娩を誘発するリスク行動を変え、健康を維持するのかについてのカウンセリングを薦める。4) 10代の女性へ母親としての役割意識を高め、家族計画について知識を持つよう指導する。72人道研究ジャーナルVol. 4, 2015