ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

教育・研究事業報告書1.研究テーマフォーカス・グループ・インタビューによる助産師のキャリア開発意識に関する研究2.研究者(所属)猿田了子日本赤十字秋田看護大学大学院看護学研究科渡邊香湘南ふれあい学園加藤尚美日本赤十字秋田看護大学大学院看護学研究科3.要旨助産師のキャリア開発意識の実態を把握し、キャリア開発の支援の方向性を検討することを目的に助産師21名を2グループに分けフォーカス・グループ・インタビュー法を用い、キャリア開発に関する内容を分析した。インタビュー終了3ヶ月後にフォローアップ調査を行ない、キャリア開発に対する考えの変化を郵送で回答を得た。対象の助産業務経験年数は11.8年(中央値)で、キャリア開発に関する継続した教育経験はなかった。キャリア開発の現状では、過去の自分、キャリアに対する今の思い、キャリアを積み上げ、職業に対する誇り、助産師としての将来、先輩の存在、組織・管理者の支援のカテゴリーが抽出された。フォローアップ調査は16名(76.2%)から回答があった。助産師のキャリア開発には、アイデンティティ、仕事に誇りをもち将来像を描く個人の意識が必要で、先輩の存在、職場環境が影響を与えており、長期のサポートが必要である。フォーカス・グループ・インタビューへの参加がキャリア意識に影響を与えていた。4.キーワードフォーカス・グループ・インタビュー助産師のキャリア開発5.研究報告1)研究の背景・目的助産師は自律した活動をするために、主体的に自らキャリアを開発していくことが必要である。キャリア開発は、Career Developmentと表し、長期の職業生活をとおして自己実現を果たし、同時に組織が支援し発展していくという相互作用である。現在、新人助産師の研修プログラムは提示され、助産師の職場適応と技術の再教育は各施設で定着している。しかし、その後の育成について明確なビジョンを示している組織は少ない。キャリアが生涯に関わるものと認識していても、助産師は組織の研修メニューが終了した段階で、自分のキャリア開発に戸惑っているのではないかと思われる。平成15年より文部科学省は、小学校からキャリア教育について積極的に取り組むことを- 1 -