ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

教育・研究事業報告書1.教育・研究事業テーマラオス農村地域における腸管寄生虫症対策~学校・地域の連携を強化した公衆衛生改善の取り組み~2.教育・研究事業組織(所属・職名・氏名)教育・研究事業代表者:日本赤十字広島看護大学・講師・山本加奈子教育・研究共同事業者:ラオス国ルアンパバーン県立感染症対策センター・所長・Banouvong Virasack関西医科大学公衆衛生学講座・教授・西山利正関西医科大学公衆衛生学講座・助教・三島伸介関西医科大学公衆衛生学講座・研究員・天野博之関西医科大学公衆衛生学講座・研究員・Lamaningao Pheophetラオス国保健省・官房長・Nao Butta3.要旨ラオス国北部農村地域の8小学校の学童と小学校が所在する1地域の住民を対象に、腸管寄生虫症に対する感染状況の動向の把握と小学校での石鹸と流水での手洗いの実施による対策の効果、およびその地域への波及の実態を検討した。手洗い介入として小学校に常に石鹸を常設し帰宅前に手洗いを励行した。介入前後で検便を行い、回虫、鉤虫、鞭虫の虫卵陽性率の変化で評価を行った。結果、効果的駆虫および手洗い介入を行った学校には、ばらつきがみられるものの虫卵陽性率にある程度の改善傾向を示したが、非介入校では変化がなかった。回虫は、駆虫薬の投薬方法に関わらず、手洗いにより再感染が防げる可能性が期待できる。また、効果的な駆虫を行った上で、学校での継続的・積極的な健康教育を行うことにより、鉤虫・鞭虫についても、陽性率を下げる効果が期待できる。さらに、学童対象の駆虫や健康教育により、村民の行動や陽性率にも影響を与える事が期待できる。4.キーワード腸管寄生虫症対策、健康教育、手洗い、感染症対策、ラオス5.教育・研究事業報告(教育・研究事業報告の構成は、原則として以下のとおりとする)1)教育・研究事業の背景・目的ラオス人民民主共和国(以下ラオスとする)はインドシナ半島の中央に位置する人口約- 30 -