ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

2介入2(2012年5月より開始)A・B群は、小学校に常に石鹸とブラシを常設し、昼休み前と放課後帰宅前に、必ず全員が石鹸を用いた流水手洗いを行うように、教育し、教員の協力を得て、継続してもらった。また、家族を含め家庭でも手洗いができるよう、1ヶ月に1個を目安に石鹸を全学童に配布した。C・D群は、従来通り各校独自に健康教育を行ってもらい、特別な介入はしなかった。介入は、2012年5月から開始し、以後継続した。3検便2013年10月と2014年3月に4群8校全学童を対象に、検便による虫卵検出を行い、感染状況をモニタリングした。検便は、ルアンパバーン県の感染症対策センターの技師に依頼し、カトウ式厚層塗抹法を用いた。また、検便結果は、2012年5月の結果をすべての介入前のベースラインとし、2013年3月の検便結果も評価の対象とした。調査21学童のグループワーク(GW)2013年10月に調査1の介入1、2の両方を行っている学校2の5年生を対象にグループワーク(GW)を行った。男女混合の5~6名のグループを編成し、GWのテーマは、『学校で手洗いをはじめたことで、「自分がかわったこと」「親・地域がかわったこと」について』とした。郡の保健センターの職員にファシリテーターを依頼した。グループワークの内容をグループ毎に発表してもらい、発表内容を、学童がとらえた手洗いによる変化として質的なデータとした。2教員へのインタビュー2014年3月に、1の対象小学校の教員にインタビューを行った。インタビュー内容は、「学校で手洗いをはじめた事による変化」とし、自由に語ってもらった。3住民への検便2014年3月に、1の対象村の住民の寄生虫症感染の実相を把握するために全住民を対象に、検便による虫卵検出を行った。2012年5月に行った結果をベースラインとした。検便は県の感染症対策センターの技師により、カトウ式厚層塗抹法を用いた。- 33 -