ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

ラオス国側の手続きとしては、ラオス国立公衆衛生研究所(National Institute ofPublic Health)の倫理審査委員会において、承認を得た(承認番号:192)。所属先機関である日本赤十字広島看護大学研究倫理委員会の承認を得た(承認番号:1117)。研究は、学校単位での参加とし、同意は、ラオスの規定に則り、学校長に現地語で、目的・方法、倫理的配慮、途中辞退の保障について、文書を用いて説明を行い、署名により同意を得た。手洗い介入は、学校でのアクティビティーとして、盛り込んでもらい、学校長の同意と協力が得られた学校において行った。学童へは、手洗いについては研究者からは特に説明は行わず、教員から健康教育として説明をしてもらった。検便については、目的・方法を十分に説明した上で、自由意志による参加を保証し、便の提出をもって同意とした。服薬への同意・拒否時の対応は、ラオスの政策として行われているMDAであるため、学校長に委ねた。検便は、各学童の感染の状況・治療状況を把握し、各学童および教員に結果をフィードバックするために、記名の上行った。検査後のデータは、鍵がかかる場所で厳重に管理し、情報の漏洩がないように十分配慮を行った。また、分析の際は、個人が特定されることのないよう処理を行った。3)教育・研究事業の結果(1)対象地域と小学校の概要対象地域と小学校の概要を表1に示した。2012年5月の研究開始時の1~5年生の学童数は、635人であった。2013年は、808人であった。8校中、6校(学校135678)が幹線道路から未舗装道路に入った山間部に位置していた。他1校(学校4)は、先述の学校6校のうちで最も幹線道路に近い村であった。残る1校(学校2)は、幹線道路から未舗装道路に入って1kmに位置しており、比較的生活しやすい村であった(図2)。電気が引かれていたのは、学校2346の所在する村であった。その他の4村にはまだ電気が引かれていなかった。学校および村落にトイレが未整備だったのは、学校3のみであった。- 35 -