ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

教育・研究事業報告書1.教育・研究事業テーマ国際救援コースを選択した学生のストレスとその反応2.教育・研究事業組織(所属・職名・氏名)教育・研究事業代表者:日本赤十字広島看護大学・教授・渡邊智恵教育・研究共同事業者:該当なし3.要旨本研究は、国際救援コースを選択した学生の抱えているストレスとその対処行動および必要なサポートを明らかにすることを目的として、平成24年度および平成25年度に在籍していた救援コースの学生を対象としてインタビュー調査を実施した。本調査に協力をしてくれた学生は、平成24年度9名(2年生1名、3年生2名、4年生6名)、平成25年度5名(2年生)の計14名であった。彼女らの基本属性は、平均年齢21.3歳で、性別は全て女性で、9割の学生が英語への関心を持っていた。認識している困難については、4つのカテゴリー「英語力不足」、「過密なカリキュラム」、「国際救援の難しさの実感」、「達成感のなさ」を抽出できた。その支援策としては、1英語学習の継続と充実、2研修会等の実施、3カリキュラムの検討(刺激となる演習等を各学年に配置)、4経済的な支援制度の構築、5個別相談体制の確立、等を強化していく必要があることが示唆された。4.キーワード国際看護、看護基礎教育、困難5.教育・研究事業報告(1)教育・研究事業の背景・目的平成7年に発生した阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件の発生後より、日本災害看護学会の設立をはじめとして、災害看護を学問として構築するための動きがあり、さらに昨今の国内外の災害発生により、平成21年より、統合科目の中に災害看護が位置づけられるようになった。それにより、災害看護学を学問として構築することの必要性とともに、災害時に看護専門職として機能できる人材の育成に対する関心が高まっている。災害看護教育に関する先行研究は、災害看護教育モデルの開発(山本ら,2005)や経験学習理論に基づく災害看護教育プログラムの開発(畑,2008)、災害看護基礎教育における被災者の特性を踏まえた教授内容の検討(尾山ら,2010)をはじめとして、看護基礎教育における災害看護教育に関する考察として総合病院の災害訓練に参加した学生の学びを分析したもの(熊谷ら,- 62 -