ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

したいから」と国内にいる外国人のケアが出来る看護師を目指している学生もいた。「その他」と回答した学生は、自分が助けてもらったから恩返しをしていきたいということで国際救援活動の道を選択した学生もいた。なお、高校の進路指導の教員から、救援活動をしたいのであれば、赤十字看護大学を勧められたという学生もおり、赤十字=国内外の救援活動というイメージが昨今の災害の頻発により強化されているのではないかと思われた。表1.国際救援コースを選択した動機カテゴリー内容国際救援活動に興味・救援看護師になりたいから選択して入学した・将来は海外で活動がしたかったから・国際活動への興味があったから・国際組織の活動(MSF、JICA、山本敏晴の本等)で知っていたから・国際協力活動への憧れがあったから・国際的な災害救援活動を見てから・日赤が国際活動を展開しているのを知ってから、日赤に行きたいと思うようになった英語が好き・高校の時から英語が好きだから・英語が好きで生かせる仕事に就きたいから国際的な交流が好き・英語は得意ではないが、国際交流が好きだから英語を使ってケア活動をした・英語しか話せない外国人の看護をしていきたいかいからら・医療と英語と両方を生かせる仕事に就きたいからその他・自分が助けてもらったから恩返しをしていきたい4)困難:通常であれば126単位でよいのであるが、国際救援コースの学生は、特化した14科目の取得が必要となり134単位をとらなければならない。学生によっては、助産師コース(151単位)と重複をして履修をしている学生もおり、非常に過密なカリキュラムをこなしているということがいえる(実際には181単位を取得した学生もいた)。そのために、どのようなストレスや困難をかかえているのかをインタビューで行った。その結果、多くの学生は自分の興味のあることなのでストレスを感じない、負担ではないと、むしろやりがいを持ってこのコースの学習をしていることが明らかになった。むしろ多くの単位を取得することが出来るのは得をした感じがすると述べている学生も1名ではあるがいた。そのため、ストレスではなく学生が認識している困難という視点で分析をおこなった。その結果、学生の認識している困難は4つのカテゴリー「英語力不足」、「過密なカリ- 66 -