ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

<各学年による傾向の違い>実習等が入ってくる3年生を境にして、英語学習がなくなり専門科目による救援コースの学習が始まる。そのため、2年生までと3-4年生の学年による困難についての傾向を分析すると、次のようであった。2年生までは、「英語力不足」を感じる内容が多く、4年間頑張った証としての修了証などを求めており、「達成感のなさ」を困難としてあげてきた。一方で、3-4年生は、「英語力不足」の中で語られたのは、継続する時間の確保が難しいということを述べている。「過密なカリキュラム」の中では、実習時間に多くの時間を裂いていること、救援コースの学習が専門科目のみとなり通年での英語学習が少ないことを述べている。さらに高学年に特徴的なことは、「国際救援の難しさの実感」を語られるになったことである。実際に学習を積上げてきたことにより、国際救援にでるためには、英語力のみならず、むしろ看護師として一人前になることが大前提であることを再確認できたものと思われる。ある意味では、国際救援コースの学生に実像をありのままに提示したことが伝わったといえよう。表3、学年別の困難学年困難の内容2年生【英語力不足】・TOEIC730点を目指しているが、なかなか到達しない・もう少し難しい英語を学びたい、実践的な内容を学びたい・語学学習を継続できないこと・授業の取り組みに温度差があること・多くの単位をとっているが英語力が身についていないこと・高校までのリーディング中心からスピーキング中心となったこと【達成感のなさ】・修了後の資格等がないこと3・4年生【英語力不足】・英語力をアップするための時間の確保が難しい・継続して英語学習をする時間の確保が難しい・語学力の差があること・英語力の向上に結びつかない・英語ができない【過密なカリキュラム】・3年次から救援コースの科目が少なくなること・3年次から実習が入り英語学習ができなくなったこと【国際救援の難しさの実感】・国際救援活動の難しさを実感したこと- 68 -