ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」にかかる教育・研究事業報告書

自分自身の成長を自覚できるように「定期的な評価」を受けたいということも語られた。全国でも珍しい救援コースであり、自分の段階等を見極めて生きたいという思いを持っていた。また、この救援コースは選択科目が多く、しかも費用が嵩む国際看護学演習があり、積み立て制度の確立等を希望していた。表5.期待するサポートカテゴリーサブカテゴリー英語学習の継続的な支・英語に触れる時間をつくる(ESS)援・4年間英語の時間を確保する・英語に触れる時間を確保すること・英語の時間を義務づけること・英会話だけでも継続してほしい・サークル活動でも良いので継続する機会を作ること特化した研修会の開催・ランチョン・セミナーの開催すること・救援に関する特別企画のイベント(熊本研修等)があること・3年以降の情報提供体制があることロールモデルがいるこ・身近なとこで憧れの存在がいることと定期的な評価・自己の成長を認識できるようにすること・学習状況を定期的に確認し評価を受けること経済的な支援体制・救援コースの全ての科目手を受けることが出来るように積み立てなどの制度の構築・TOEICを受けるための経済的な支援(4)考察救援コースの学生たちは救援活動や英語に関心を持ち、そのことが本コースを選択する理由となっていた。学生が認識している困難は、看護大学および救援活動の厳しさを体験したことによるものである。語学教育は少人数であるがゆえに、個人差が大きいため、個別の指導を強化していくことも必要であることが明らかになった。将来の目標が明確な救援コースの学生は、困難な事を感じながらも能動力に対処しており、少人数学習や課題探求型の学習方法が功を奏しつつあるといえる。今後期待するサポートとしては、目指す将来像を示し自己研鑽を促しながらも、定期的に救援に特化した研修等を開催することで当初からの思いを再認識させ、さらに成長を確認する機会を設けることが、モチベーションを維持することにつながる。先行研究で示されたように、同じ目標を持つ仲間との交流等が不可欠であり、救援コース選択学生(上級生等)や語学教員との相互連携によって学生を支援していくことが求められる。カリキュラムはタイトになっているが、本コースの特性を考慮した組立、空時間の使い- 70 -