ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

上記、第5段階で検討したことを、実施した。しかしながら、作成したマニュアルの完成度が低く、試行錯誤し、実施中に修正を繰り返した。また、多数のICUスタッフからの意見があり、予定通りに進まないなどの問題がみられた。今回のアクションのために、面会についてのマニュアルの変更について、スタッフの理解が完全に得られないまま変更することになり、スタッフからの反発などもみられるようになった。そのため、それぞれのスタッフから協力が得られることが必要と判断し、スタッフにもこのアクションに積極的に参加してもらえるよう、意見をだしてもらう機会を設け、理解に努めることにした。7.第7段階:研究実施施設ICUスタッフ対象アクション結果確認フォーカスグループインタビュー研究実施施設のICUの面会についての、アクション後の効果や今後の課題についてフォーカスグループインタビューを行い、自由に話をしてもらった。その結果、1)アクションによって改善した点と、2)反省点、さらに、3)新たな提案が得られた。1)アクションによって改善した点(1)オリエンテーション用紙の使用が拡大した(従来あまり使っていなかった)。(2)面会方法を家族にきちんと説明しようとする意識が向上した。(3)患者と家族の面会に対するニードの把握の必要性を再確認した。(4)ICUの面会の現状についてスタッフ間で共通した認識ができた。2)反省点(1)アクション前に得られた調査結果を、スタッフはタイムリーに把握できなかった。(2)中途に研究実施施設のICUに配属となったスタッフにとっては、アクションに対する変化を感じることはできず、今回のARの活動の目的が伝わっていなかった。(3)作成した面会マニュアルについて、スタッフの認識が低かった。(4)臨機応変に面会を緩和する際のスタッフ間の差については、アクション後においても残っていた3)新たな提案面会マニュアルだけでは浸透せず、スタッフ感の対応に差があるため、これらを解決する目的で、特に面会緩和時の対応についてフローチャートを作成する。この提案に基づき、最終的に、図2に示す、「ICUの面会規定緩和時フローチャート」を作成した。- 124 -