ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

研究報告書1.研究テーマ東日本大震災の被災地に日本赤十字社から派遣された看護職員の心的反応の実態とそのケアシステム構築に関する研究2.研究組織(所属・職名・氏名)研究代表者:日本赤十字広島看護大学准教授村田由香共同研究者:日本赤十字広島看護大学客員教授新道幸惠教授渡邊智恵講師村田美和山口赤十字病院教育師長近末清美日本赤十字九州国際大学学長浦田喜久子熊本赤十字病院副看護部長東智子3.要旨東日本大震災発生直後から救護活動を行った看護職員の心的反応とケアニーズ、及び帰還後にサポートを受けた心のケアを明らかにする目的で質問紙調査とフォーカスグループインタビュー(以下、FGI)と研修会を行った。その結果、GHQ28では、6点以上が374人(37.7%)、20点以上が20人(2.1%)であり、救護班以外の人も含めた心のケアを組入れた災害の備えの必要性、帰還後1ヶ月以内から継続して長期的な関わりや介入も含めた体制構築の必要性が明らかになった。また、救護活動をした看護職員78人へのFGIの結果、<派遣までの心のケア対策><活動中の思い><派遣から帰還後の心的反応>など5コアカテゴリーと18カテゴリーを抽出した。研修会のグループワークにおいて、救護班以外の人も含めた心のケアの教育及び帰還直後から継続したケアシステムの必要性、派遣のためのガイドラインによる周知が重要であることが示唆された。4.キーワード東日本大震災日本赤十字社救援看護師看護職の心のケア5.研究報告(研究報告の構成は、原則として以下のとおりとする)1)研究の背景・目的国内外で自然災害や人為災害が頻発し、救援者のストレスが高く、PTSDの発症が一般住民より- 131 -