ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

ページ
146/178

このページは 平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書 の電子ブックに掲載されている146ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

4)参考:派遣者へのインタビュー記録(概要)5.要旨本研究では、日本赤十字社の国際災害救援活動に救急対応ユニット要員として参加した看護師が直面した困難や戸惑いを明らかにすることを目的として、活動報告書60件の内容分析を行った。内容の類似性から、派遣前には「派遣に伴う不安」「通常業務の調整」に関連する1自己の役割を模索する過程で生じる困難と戸惑いが見られた。これは派遣中にもしばしば見られたが、「活動目標・方針の不明瞭さ」に起因していた。このほか派遣中には、「被災地・被災者の状況から受ける衝撃」「労働環境の厳しさ」「限られた人員」「危険な状況の認知」「異文化への配慮」のように2厳しい環境に適応しようとする過程で生じる困難や戸惑い、「薬品・資機材の管理」「現地スタッフの教育・管理」「廃棄物の処理」「データの管理」という3現実的な問題に対処する中で生じる困難や戸惑い、「コミュニケーションを含む人間関係調整能力」「知識・経験不足」による4活動に必要な能力に関する困難や戸惑いがあった。派遣後は「思わぬ心理的ストレス」を抱えながら5体験を意味づける過程で生じる困難や戸惑いに直面していた。6.キーワード赤十字、国際災害救援、救急対応ユニット、看護師の困難- 144 -