ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

(3)実習指導の展開について実習指導の展開について、「学生への関心がより高まった」の項目で「そう思う」65.1%、「ややそう思う」34.9%だった。「この指導でよいのか不安になった」の項目では、「そう思う」「ややそう思う」と回答した者は69.7%だった。(4)学内技術演習見学について学内技術演習見学に参加した回答者は29.6%で、そのうち基礎看護領域の技術演習に参加した者は58.6%だった。「学生への関心がより高まった」の項目で「そう思う」「ややそう思う」と回答した者は93.1%だった。自由記載には、「学生の楽しそうに演習している姿を見て、現場でもこのような雰囲気作り、指導をやっていかなければならないなと感じた」などのコメントがあった。(5)リフレクションについてリフレクションについて、「学生への関心が高まった」と「さらに学びたい気持ちが高まった」の項目で「そう思う」「ややそう思う」と回答した者は97.7%、「学生への理解が深まった」の項目では、95.4%だった。自由記載には、「他者の指導方法を知る機会になってよかった」などのコメントがあった。(6)研修プログラム全体に関する意見、要望、感想についての自由記載について研修会への要望として、「指導者見学の際に訪問した病棟だけでなく、その施設内を見学したい」「この研修会を今後も継続的に行って欲しい」などのコメントがあった。d.考察本研修プログラムの内容に対して、高い評価が得られた。しかし、実習指導の展開など項目によっては、「この指導でよいのか不安になった」と回答する者の割合が多かった。対象者の年齢や経験年数が主に影響したと考えられたが、研修を受けたことによって、実習指導を深く考えるようになった結果とも考えられた。また、指導案の作成は業務負担となり、なかなか書けない等のコメントもあったことから、研修参加者にとって学生指導に対する不安や負担が少しでも軽減されるよう、更なる内容の検討が必要であると考えられた。e.結論研修内容について高い評価が得られた。今後、更なる内容の検討を行い、プログラムを洗練させていく必要がある。2.大学と実習施設が協働企画運営する実習指導者研修プログラムの評価2―実習指導研修プログラムの参加者の体験―a.はじめに実習で学生が「ケアしケアされる」体験を通して成長していけるように、私たちは大学と臨床とで定期的な実習指導連絡会議を開催しながら、教員と実習指導者が連携して学生の指導にあたる工夫を重ねてきた。このたび、日本赤十字看護大学と赤十字系の実習施設- 163 -