ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

中から1人モデルになって頂き,「とっても気持ちいいです。お風呂にはいれない方にやってあげるととてもいいですね」との感想があった。さらに,紙おむつを代用した臥床状態での洗髪のデモンストレーションを行い,ドライシャンプー以上に効果があることを説明した。「気分転換(リラクセーション)のお手伝い」では,スキンシップの大切さ,リラクセーションの大切さについて,アロマオイルを使った演習を通しながらおこなった。また,手軽に出来るリラクセーション技法として,呼吸法を紹介した。参加者からは,「とてもリラックスできました」「いつもハンドクリームを持ち歩きます」「元気のない人が居るので,是非やってあげたい」などの意見が聞かれた。「おトイレの工夫」では,さまざまな排泄障害を紹介しながら,それぞれへの対応,尿とりパットの活用方法などを紹介した。また,排泄は人間の尊厳に関わることであり,対象者の気持ちを尊重し,しっかりケアしていって欲しい旨を伝えた。演習では,おむつ交換の方法のデモンストレーションを行った。また,陰部の保清について,ペットボトルの蓋に穴を開け作成したシャワーボトルとキッチンペーパーでできる陰部洗浄の方法のデモンストレーションを行った。参加者の反応わかちあいでは,実母を介護している参加者からは,前回の講習会での学びを活かしているとのことであった。また,身近に対象者がいない方は,「機会があれば,実践してみたかったけど,機会がなかった」との意見が聞かれた。「話し相手くらいにはなれる」「声をかける」といった意見もあったが,「男性の1人暮らしの所には行きにくい」「相手は支援を受け入れない」などの問題も抽出された。わかちあいシートは参加者9名全員から回収された。これからもできそうな事として,ハンドマッサージを通して良好な人間関係構築,地域づくりに役立てたいと,今回学んだハンドマッサージを仮設のサロンで共有し実践してみる,元気のない周囲にお茶のみの時に,と積極的に講座で学んだ知識と技術を活用し,相互支援に結び付けて考えていこうとしている意見があった。しかし,「身体に触れるのはハードルが高い」「話し相手,食事や買い物などはできる」という,介護サポートボランティアとしての活動に向けての検討課題も抽出された。一方,介護が必要になる前に学ぶ講座として対象者を幅広く,日頃から興味関心が持てるような仕組みづくり,また,2週間開催のシルバー講習会よりも今回の講座のように短期講座の方が,心身負担が少ないという意見から,介護支援講座(講習会)の内容と開催日程,時間などの多くの人が参加しやすい短期,中期,様々な日程設定と内容を開催側,市側は検討していかなければならないことが分かった。さらには,実践していくために必要な支援として,移動手段との意見もあり,介護サポートボランティアの活動規模やしくみの在り方についても今後検討していく必要があることが分かった。陸前高田市の包括支援センターの保健師から,実際に,住民の方から,見守りが欲- 22 -