ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

しいといわれる要望があると情報提供があった。そして,「今回,研修会を終了された皆様を「見守り隊」として,次回要請があった時には,個別に声をかけてもよいか」と参加者に尋ねられ,全員快諾された。さらには,保健師から「介護施設でも,実際は人で不足で大変な状況である。是非,ボランティアに出ることのできる機会を作りたい」と参加者へお話があった。第3回養成講座及び事業評価日程:平成26年3月6日(木)13時30~15時30分活動内容7名の女性の参加であった。2回の講座の参加者の声,包括支援センターの保健師の要望もあり,ニーズの高い認知症にテーマを絞り,「認知症について知り,地域で支えよう」と,「ボランティア体験の共有・わかちあい」の2部構成で講習会を行った。「認知症について知り,地域で支えよう」では,“問題行動の原因を生活のなかに探す”というテーマで,落ち着かない,徘徊する,元気がないなどの行動の変化から状態を探ることについて,クイズ形式で実例を紹介しながら,具体的な対処方法まで紹介した。次に,認知症高齢者への対応の実際を,DVDを使用して紹介し,異常行動への対応について,具体的な事例を紹介した。「ボランティア体験の共有・わかちあい」では,平成26年2月に市役所のコーディネートにより,ショートステイやグループホームなどの施設において,ボランティアに参加された5名の方から,ボランティア体験の様子を紹介していただいた。講習会で得た知識が,実際のケアとつながったという意見があった一方,もう少し知識があればよかった,という意見もあった。実際,自分たちが本当に役に立てたかどうかわからないが,感謝の言葉をいただけたことがうれしく,また続けていきたいという意見がきかれた。大変さ,負担を感じられたことは,ボランティアがどれくらいのことができるのか,施設の職員さんが理解できていないこと,具体的な指示がないと動けない,という意見も聞かれた。ボランティア体験を共有した後,2名1組になり,「これからボランティアするにあたって,どんなことをしたらいいか,どのような準備があればいいか」について話あっていただき,発表して頂いた。参加者からは,「詳しく教えていただいてよかった」「認知症高齢者のケアはわかっていたつもりでしたが,問題行動の原因がわかり,それだけでも大変良かった」「自分の知識を増やすことができた」「もっといっぱい研修があるといい」など,良好な反応が得られた。ボランティアを行う上では,受け入れ施設での具体的に指示,支援の範囲の明確化といった管理運営的視点からと,手遊びやレクレーションの方法,利用者とのコミュニケーションの方法といった具体的支援内容が挙げられた。その他,多忙な職員を見て役にたてるようになりたい,継続することが大切との自己のボランティアへの意欲も語られた。- 23 -