ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

研究報告書1.研究テーマ看護学生と看護系以外の大学生のボランティア活動と対人関係づくりに必要な社会的スキルとの関連2.研究者(所属)山本美紀(日本赤十字北海道看護大学)尾山とし子(日本赤十字北海道看護大学)根本昌宏(日本赤十字北海道看護大学)3.要旨本研究の目的は、看護学生と看護系以外の大学生のボランティア活動が、対人関係づくりに必要な社会的スキルに関連があるかを明らかにすることである。A大学(看護系)426名、B大学(看護系以外)400名を対象に、ボランティア活動体験や回数・種類、活動の動機、ボランティア活動から影響を受けたこと、社会的スキル(KiSS-18)について質問紙調査を実施した。その結果、A大学(看護系)の学生は、入学前にボランティア活動体験のある学生が約60%、入学後には40%であり、B大学(看護系以外)の入学前34%、入学後22%と比較して約2倍多かった。入学後のボランティア活動の有無と社会的スキルについては、A大学(看護系)は差が認められなかったが、B大学(看護系以外)の学生は、体験のある学生の方が体験のない学生に比べて社会的スキル得点が有意に高かった。今後は、ボランティア活動の具体的体験と社会的スキルの下位尺度と合わせて分析を進めることが必要である。4.キーワード看護学生、ボランティア活動、社会的スキル、人間関係5.研究報告1)研究の背景現代の若者はケータイ・スマホ世代と呼ばれ、社会体験も少ないことから、人間関係が希薄と言われて久しい。そして看護においては、看護実践と人間関係能力は非常に密接な関係にあり、対人関係を円滑にするにはどうしたらいいかは常に課題とされている。将来、看護職を目指して入学する学生の中には、人間関係づくりが苦手なものも多く、看護基礎教育にとっても重要な課題である。この対人関係づくりを円滑にするスキルとしての社会的スキルの尺度(KiSS-18)に注目した看護教育研究が進められている。- 1 -