ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

また,リラックスすることで,これまで言葉に出来なかった気持ちを表出することで,[気持ちの奥底に沈んでいたものが出て行った][話をゆっくり聞いてもらえるだけでも違う]など,《気持ちを吐露できる機会》となっていた。さらに,[手の温かさが気持ちいい][頑張らなくてもいいよというメッセージがもらえる][マッサージは言葉より気持ち支えられる]など,自分自身がタッチケアを受けることで,《癒しの効果を実感する》機会となっていた。2【心身の苦痛が緩和され前向きになる】【心身の苦痛が緩和され前向きになる】は,《心身の苦痛が緩和》《気持ちも前向きになる》《日ごろの疲れから開放される機会》の3つのサブカテゴリが含まれていた。アロマセラピーのケアを受けることで,身体症状の[頭痛が軽減][痛みも和らいだ],[元気が出てきた][ストレスがなくなった]など,《心身の苦痛が緩和》につながっていた。また,[力が抜ける][マッサージで自然に力が抜ける]など,常に不安・緊張で力が入っていたからだを心身ともにリラックスさせることにつながっていた。[身体が楽になると気持ちの持ち方も変わってくる][身体が軽くなり気持ちも楽になった]と,《心身の苦痛が緩和》されることにより,《気持ちも前向きになる》効果があった。さらに,[日ごろの緊張や疲れから開放される][現実から離れられる時間]など,多忙な日常業務に追われがちな《日ごろの疲れから開放される機会》となっていた。3【自分の身体に注意を向けるきっかけ】【自分の身体に注意を向けるきっかけ】は,《ケアの必要性の認識》《自分の体に注意を向ける機会》の2つのサブカテゴリが含まれていた。自身がケアを受け,癒されることにより,疲れや力が入っている事に気づいたり,[触ったり気にしない部位だから気持ちいい],[触ってもらうと意識していない筋肉があることに気づく]など,自分がケアを受けることにより,《自分の体に注意を向ける機会》となっていた。また,[忙しいため自分で時間を見つけていかないといけない][自分メンテナンスや息抜きしながら,先のこと考えていきたい][自分の体にご褒美あげるようにしている]など,《ケアの必要性の認識》につながっていた。4【意欲を向上させるきっかけ】【意欲を向上させるきっかけ】は,《仕事へのモチベーションの向上》《他者へのケアリングの気持ち》の2つのサブカテゴリが含まれていた。[アロマに来るのを楽しみに仕事を頑張った][心身が楽になるとまた頑張ろうと思える][明日もがんばろうって思った]などアロマセラピーのケアを受けることができるという予定がモチベーションにもなり,また,ケアを受け身体が楽になることで,次の《仕事へのモチベーションの向上》につながっていた。さらに,《他者へのケアリングの気持ち》としては,自身の苦痛症状が和らいだ経験から,[こんな楽になるのな- 37 -