ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

(2)保健医療と福祉に関する統計の推移平成24年と26年を比較すると、介護保険認定者数は増加している。特に要支援2と要介護1の割合が増加している(表2)。罹患率の高い高齢者の増加により、患者数は今後も増加することが予想される(表3)。表2介護保険介護認定者数の推移人(%)平成24年平成26年要支援1616(11.3)716(11.8)要支援2674(12.3)806(13.3)要介護11,138(20.8)1,303(21.5)要介護2978(17.9)1,076(17.7)要介護3854(15.6)867(14.3)要介護4646(11.8)680(11.2)要介護5567(10.4)628(10.3)計5,473(100.0)6,074(100.0)(参考資料:兵庫県ホームページ)表3入院患者数と将来の見込み平成22年平成27年平成32年入院患者(人/日)1,3271,3661,384(参考資料:兵庫県高齢福祉部医務課(2012).丹波市域の医療の現状と課題)2)柏原赤十字病院の一年間の取り組みと成果(1)対象者の概要フォーカスインタビューを行った柏原赤十字病院の職員は11名であった。詳細は表4に示す。(2)1年間の取り組みと成果職員が感じている1年間の取り組みと成果は、2個のカテゴリーと9個のサブカテゴリーに分類された。以下、カテゴリーを【】、サブカテゴリーを[]で示す。(表5)柏原赤十字病院は、在宅療養支援病院としての役目を果たすための取り組みの一環として、在宅への退院支援を病院全体で取り組んだ。まず、ソーシャルワーカーなど退院支援をコーディネートする[スタッフを増員]し、病棟に配置した。また、在宅療養に不安を持つ家族に対して、2~3日間、介護や在宅サービス利用を体験してもらう[短期間の退院から在宅療養につなぐ試み]を行った。短期間の退院の試みで、在宅への長期的な生活への移行ができた事例を蓄積していった。また、事例検討会を定期的に開催し、在宅への退院支援が成功した事例や繰り返し入院する事例の振り返りの機会をもち、退院支援のあり方を検討していった。加えて、病院の併設の訪問看護ステーションの職員が病棟の総合回診に同行し、退院のアセスメントや支援を協働に行うなど[院内の連携体制を確立]していった。このような取り組み- 47 -