ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

を行う中で、職員が在宅ケアを知ろうとする意識が高まり、介護支援専門員や訪問看護師との連携を通して病院内の職員にも在宅ケアに関する知識が増加していったと感じていた。その結果、入院中から在宅生活を意識した患者のアセスメントや支援をする必要性を感じるなど[職員の意識の変化]がみられていった。院内の連携がスムーズに行えるようになったことで[院外との連携への広がり]、院外の介護支援専門員とも積極的に連絡をとるようになった。これらの一連の取り組みの成果として、患者が安定している時期に在宅療養環境の整備し、退院支援を行う[病棟で行う退院支援の方法の確立]ができ、【退院支援活動の活性化】していると感じていた。在宅部門では、在宅医療機関や家族との情報共有のためのクラウド型地域医療連携支援システム「EIR」を導入し、2年目となった。介護支援専門員や訪問看護師は、患者宅でのテレビ電話や記録を通して、医師と連携がスムーズのとれ、利用者の安心にもつながっていると【EIRの効果】を実感していた。(3)今後の課題今後の課題として、3個のカテゴリーと8個のサブカテゴリーに分類された(表5)。【退院支援の充実】として職員への退院支援のための[教育体制の整備]を行い、[病棟スタッフのスキルアップ]を図りたいと感じていた。また、外来や在宅部門と情報交換し、退院した患者がどのような生活を行っているか[退院後の評価]を行う必要性を感じていた。また、効果を感じているEIRについては、使用する開業医や介護サービス事業所が増え、地域の情報共有ツールとして利用したいと考えており[EIR普及のための働きかけ]したり、僻地での使用など[EIRの活用方法を広げる]ような【EIRの普及啓発】を行っていきたいと考えていた。そして、今後【地域包括ケアに向けた取り組み】として、現在行っている様々な[赤十字病院の取り組みを地域に向けてPR]し、地域療養支援病院のとしての役割など[地域包括ケアの中の赤十字病院果たす役割の遂行]に、職員が一丸となって取り組む必要性を感じていた。- 48 -