ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

ページ
58/178

このページは 平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書 の電子ブックに掲載されている58ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

みる健診結果など)(ウ)柏原赤十字病院で活動する地域住民(ボランティア活動)の紹介(5)日本赤十字広島看護大学による健康チェック(6)リーフレット作成柏原赤十字病院の取り組みと日本赤十字広島看護大学の取り組みを、地域住民にわかりやすく発信するためのリーフレットを500部作成した。(7)参加者参加者数は、約80人(地域住民、行政関係者など)地域連携講座の参加者へのアンケート調査(43人)の結果から、97.7%(43人)が柏原赤十字病院の取り組みを良く理解できた、まあまあ理解できたと答えた。また、60.4%(26人)が柏原赤十字病院をとても身近に感じていた。また、自由記載に、地域に必ず必要な病院であることや、地域中心の医療機関として継続して活動してほしいという要望があることがわかった4.考察わが国の高齢化は世界的に類を見ないスピードで急速に進んでおり、医療・保健・福祉を取り巻く現状は、深刻さを増している。その中で、柏原赤十字病院と柏原二次医療圏域の関係者や住民は、医療崩壊の危機に果敢に立ち向かい、決して目をそらさず、それぞれが出来ることを行っていた。すなわち、柏原赤十字病院の医療スタッフから見た課題と地域関係者から見た課題を融合させ、共に考える姿勢をもっていたことである。1)病院職員へのインタビュー結果から病院職員は、今回の取り組みから日常の活動を振り返るきっかけとなっており、看護研究として取り組む姿勢の高まりや退院支援活動が活性化していた。地域診断を取り組んだことから、日常の看護が地域全体の健康づくりにつながっていることを実感し、地域包括ケアに向けた取り組みを赤十字病院の強みを活かして取り組んでいた。2)ボランティアボランティアは、病院の中に入り込んだ活動を展開し、患者とつながっていることで、看護師との協働を感じ取っていた。また、さらに活動の場を広げようとし、住民として健康づくりを意識していた。このことから医療の課題は、地域全体の課題となり、個人個人ができることを考える素地となっていた。さらに、赤十字の活動に関われる誇りを持ち、周囲への拡大を常に意識している点は、今後の赤十字活動の参考となると思われた。3)地域診断およびイベントから地域診断からは、高齢化率が進む中で、後期高齢者や高齢者世帯の増加、三世代同居で- 56 -