ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

5月研究成果報告書作成研究協力施設へ研究成果報告(7)倫理的配慮・同意書の手続きについて施設への研究協力依頼については、まず本学で研究の説明会を開催し、3施設長へ研究の目的、内容、個人の人権擁護について、研究者が書面および口頭で説明し、研究協力への同意を得た。次に各施設のスタッフに対して、研究者が、研究の趣旨を説明し、研究協力への依頼を行い、同意を得た。その際、対象者にはいつでも同意を撤回できることを説明した。更に、各施設で、企業担当者による介護ロボットの使用方法や留意点について、対象者が安心して使用することができ、施設利用者の方へ危害(ロボットを介した感染など)が及ばないように、詳細に説明を行った。面接は、対象者のプライバシーを確保できる施設内の個室を準備してもらい、対象者の匿名性を保証した。またインタビューの際、対象者に面接内容をICレコーダに録音することへの許可を得た。今回、対象者全員に録音の許可を依頼したが、録音に対する拒否はなかった。1)研究結果1研究対象者の属性対象は、10年以上の施設経験年数がある介護職者、男性2名、女性2名の計4名であった。3施設のうちの1施設のみ入所棟とデイサービスの介護ロボットを担当する者が分かれていたため、男女それぞれ1名の介護職者が参加した。他の2施設については、入所棟とデイサービスの両方の観察を担当していた男女それぞれ1名が参加した。2分析結果介護ロボットの試用目的は、介護職者の介護負担軽減、あるいは利用者の自立支援ツールとして有効活用ができるかどうかを質的に評価することであった。介護ロボットの3ヶ月間の試用を通じて、施設利用者と施設スタッフの利用効果について、インタビュー内容を分析する。対象の言動を利用者効果と介護者効果の2つに分類し、さらに、それぞれ導入後の時期を3期に分類し、整理した結果、全部で131個のコードが得られた。これらを比較分析した結果、利用者効果について、導入後(前期:導入後1ヶ月目)は4つのカテゴリー、導入後(中期:導入後1ヶ月から2ヶ月目)は3つのカテゴリー、導入後(後期:導入後3ヶ月目)は1つのカテゴリーが抽出された。介護者効果については、導入後(前期:導入後1ヶ月目)は3つのカテゴリー、導入後(中期:導入後1ヶ月から2ヶ月目)は4つのカテゴリー、導入後(後期:導入後3ヶ月目)は4つのカテゴリーが抽出された。介護ロボットの利用者効果と介護者効果のカテゴリー(以下、【】はカテゴリーを示す)とサブカテゴリー(以下、[]はサブカテゴリーを示す)の説明は表2、表3に示した。- 66 -