ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

このような問題を解決し、リーダーシップを強化するために、センターやコーディネーターの役割を見直す必要がある。また、どのような人がコーディネーターにふさわしいのか、コーディネーターはどのような研修をする必要があるのか、なども検討するべき課題であろう。現在、災害派遣精神医療チーム(D-PAT)を導入することが準備されており、そのための研修も始められている。また、災害に対応した心理社会的支援のマニュアルとして、心理的救急法(psychological first aid; PFA)も導入されて、研修も行われている。この事情にあわせて、日本赤十字社の心理社会的支援の果たす社会的役割も何らかの対応が必要である。日本赤十字社が取り組むべきことは、今後の方針を決める組織を作ること、そのもとに、エビデンスに基づき、他の組織との連携が可能になるような、研修のシステムを確立することである。この要員の大部分は、看護師資格をもつ。したがって、それを強みにして、独自の貢献を果たすことが可能なはずである。本研究では、次の課題として、赤十字病院の医師・看護師・心理士を含めて研究班を組織して、全赤十字組織で研究会議を開催して、総合的な検討を予定したが、残念ながら研究費補助の対象とはならず、病院と大学の組織をつくること、および、教育マニュアル案および解説書の作成には至らなかった。その基礎資料となる、災害看護の教科書の概要を参考資料として添付した。4)主要な文献日本赤十字社ホームページ;東日本大震災活動レポート「こころのケア」http://www.jrc.or.jp/shinsai2011/heartcare/)島井哲志・河合利修・遠藤公久(2013)東日本大震災におけるこころのケア活動の評価~学会発表データからみた日本赤十字社のこころのケア活動の分析~,ヒューマンケア研究, 14(1), 31-56.河合利修・島井哲志・尾山とし子・遠藤公久(2014)赤十字と心理社会的支援活動,日本赤十字看護学会誌, 14(1), 1-10.7)発表成果・発表予定<論文>・河合利修・島井哲志・尾山とし子・遠藤公久(2014)赤十字と心理社会的支援活動.日本赤十字看護学会誌, 14(1), 1-10.<学会発表>・遠藤公久他(2014)日本赤十字社の災害救援における「こころのケア」に関する基礎研究(2)第15回日本赤十字看護学会学術集会, 2014/6/13-14.・島井哲志他(2014)日本赤十字社の災害救援における「こころのケア」に関する基礎研究(3)- 87 -