ブックタイトル平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成25年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

績の低下、反抗、非行、身体的不調とひきこもり。回復のために貢献することに強い意欲をもつ。⇒社会的で楽しい活動、また、コミュニティの回復活動に参加するように奨励する。自分の経験を仲間や大切な人物と共有するように奨励する。第7章災害の心理社会的影響のマネジメント(概要)学習目標(1)災害チームにおけるメンタルヘルス専門家の役割を討議する(2)災害の影響下にあるすべての人たちの心理社会的訓練の必要性を知る(3)災害の生存者に対する有効な介入法を知る(4)メンタルヘルスの緊急紹介が必要な症状を把握する(5) ASDの典型的症状を知る(6)心理的デブリーフィングの効果と悪影響を討議する(7)悲嘆とストレスの複雑な問題を評価する(8)子どもと成人のPTSD症状の表出を討議する(9) PTSDの治療のためのエビデンスに基づいた実践法を把握する主要なメッセージ?精神看護師は災害救護チームで重要な役割を担うことができ、担っている?多くの災害は、もともとメンタルヘルスに影響する災害である?心理的トリアージによって、精神医学的問題の最大のリスクをもつ人を識別する?危機介入と社会的サポートは心理的ファーストエイドPFAの基本要素である?災害直後の急性ストレス障害ASDは、その後のPTSD外傷後ストレス障害のリスクを増加する?精神医学的障害を把握し、初期に介入することで、その後の障害を防ぐことができる? ASDに対しては、認知行動療法が回復を促進し、PTSDを予防する?心理社会的影響のマネジメントは災害のインパクトの何年もあとまで継続することがあるこの章の概要心理社会的影響のマネジメントは、個人の情緒的、認知的、行動的能力に対する、災害の悪影響を和らげるしっかりした計画から始まる。精神看護の専門家や臨床看護専門家などのメンタルヘルスの専門家の参加は、地域や組織の災害計画の進展にともなって始められるべきである。問題解決、ストレスマネジメント、感情反応の正常化を援助するというPFAを用いることで、個人を、直面するだろう挑戦に備え、不適応で危険な行動をエスカレートすることによるフラストレーションを防ぐことができる。また、症状が深刻で精神疾病の診断基準に達する場合、もしも、- 91 -