ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

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概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

を大まかに把握し、半構成的面接につなげた。また、訪問看護という場面での参与観察という性質上、メモを取ることは不可能であるため、ストレングスと捉えているであろうと思われる場面と、ストレングスの活用方法について、移動する車内または訪問看護終了後、訪問した事例ごとに振り返りを行っていただいた。半構成的面接は、対象者31名程度に対して、半構成的面接ガイドに沿って1人1回1時間程度の個人面接を実施した。(5)分析方法半構成的面接から得られたデータを逐語録に起こし、逐語録を繰り返し精読した。その後下記1と2について分析を進める。1逐語録のうち、「精神科訪問看護師が、訪問看護利用者とその家族のストレングスを捉える視点」について、意味の読み取れる単位にて抽出した。2逐語録のうち、「精神科訪問看護師が、訪問看護利用者とその家族のリカバリーのプロセスにおいて、ストレングスを活用していること」について、意味が読み取れる単位にて抽出した。次に、類似性・相違性検討しながらカテゴリ化した。その後、カテゴリ間の関係を検討した。また、研究参加者にカテゴリの意味やカテゴリ間の関係性についての意見をもらうことで、分析の信用性と確実性の確保を図る。3)教育・研究事業の結果(1)研究計画書の倫理審査(日本赤十字広島看護大学研究倫理審査委員会より承認を得た「平成26年5月28日、審査番号:1401」)(2)面接・参与観察(2014年8月~2015年4月に実施)6施設31名の研究参加者に対する半構成的面接。さらに、了解の得られた独立型訪問看護ステーションに所属する研究参加者10名の訪問に同行し、訪問看護師が本研究の目的(ストレングスの活用)と思われるケアを実施していた際は、面接時に振り返り、各ケースごとに話を聞く。(3)半構成的面接ガイドの洗練化上記(3)を繰り返しながら、半構成的面接ガイドを洗練化した(洗練化した最終的な半構成的面接ガイド:別紙1)。(4)逐語録の作成105