ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

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概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

組合」が最も多く、次いで「自身の希望で受診した」であったことから、脳ドックのガイドライン19)により検査対象として、積極的に勧める対象は中・高齢者が望ましく、脳卒中の家族歴、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙などの危険因子を有するハイリスク群に対して重点的に受診を勧め、保険者との契約は脳ドックについての十分な理解を得て行うことが推奨されている。本研究ではリスク因子(性別、年齢、BMI、喫煙歴、糖尿病の有無、血圧(降圧薬服薬の有無別))に着目し分析を行ったが。リスクスコアはJPHC対象者の観察結果を統計的な計算式に基づいて、10年間の発症確率という形で表現したものに過ぎず、他の集団にこの予測モデルや血管年齢がどのくらい正確に当てはめることができるのかは確認できていない11)という本研究の限界でもあると考える。しかし、リスクスコアを用いることによって、生活習慣を総合的に評価することが可能となり、それらを受診者や地域住民へ積極的に情報提供を継続し行う事により、受診者や地域の人々が生活習慣を見直し、一次予防行動を推進するための根拠となるのではないかと考える。5)謝辞本研究を行うにあたり、ご協力くださった脳ドック受診者の皆様、JA秋田厚生連平鹿総合病院保健福祉活動室(秋田県農村医学研究所)の皆様、脳神経外科の皆様、故林雅人総長に深く感謝いたします。本研究は平成26年度学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金の助成を受けて実施した。6)引用文献1)秋田県健康福祉部平成23年秋田県衛生統計年鑑.秋田県ホームページ(http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1364947118029/index.html)2013.9.12)厚生労働省:平成22年国民生活基礎調査の概況.厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/)2013.9.13)小村恵美子,増崎潤司,米山泉,他.MRIによる脳血管疾患(脳卒中)と頸動脈超音波検査の関連性脳ドック検診から.島根医学検査2009;37(2):12-16.4)蓮沼正博・堀田俊一・高村幸夫・他:檜山地方における脳ドック(第2報)脳ドックにて発見された脳動脈瘤について.道南医学会誌2001;36:171-173.5)佐々木雄彦.くも膜下出血と脳動脈瘤の最新情報脳ドックでの未破裂脳動脈瘤の発見率.Clinical Neuroscience2013;31(4):402-404.6)Yatsuya H, Iso H, Yamagishi K, et al.Development of a point-based predictionmodel for the incidence of total stroke: Japan public health center study.Stroke. 2013 May;44(5):1295-302.69