ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

ページ
94/128

このページは 平成26年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書 の電子ブックに掲載されている94ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

分析法婦は、基本属性については単純集計を行った。看護師の専門職的自律性測定尺度は、下位尺度ごとの得点を求め、基本属性との比較を行った。基本属性が2項目の場合はt検定を行い、3項目以上の場合は一元配置分散分析およびBonferroniの多重比較を行った。なお等分散が仮定できない場合は、Krasukal-Wallis検定を行った。質問項目全体では、探索的因子分析を行った。以上の統計学的分析は全てIBM SPSS Statistics ver.21で行った。倫理的配慮は、調査依頼は、調査協力対象施設の施設長ならびに看護管理者に研究の主旨と概要を示した調査依頼文を送付し、研究参加承諾書の返送をもって研究協力への同意を確認した。同意が得られた対象施設にあらかじめ通知された対象者の人数分の質問紙を送付し、対象者の選定と配布を一任した。対象者には個別に質問紙と依頼文書を添付し、依頼文書に研究の目的と方法、途中辞退の自由、匿名性の確保、研究終了後のデータの破棄、研究成果公表の可能性を記した。研究協力の同意は、質問紙への回答と返送を持って得られることを文書にて説明した。質問紙の回収は個別の郵送法とした。本研究計画は、研究に先立ち、日本赤十字秋田看護大学研究倫理審査委員会からの承認を受けた(承認番号26-010)。(3)教育・研究事業の結果1対象者の概要(表1)研究への協力が得られた57施設1,078名に発送し、回収は546名(回収率50.6%)であった。基本属性は、性別が女性486名(89.0%)、平均年齢が38.61±10.9歳、平均看護師経験が16.07±10.96年、平均整形外科経験が4.77±5.19年であった。2看護専門職自律性の下位尺度得点看護専門職自律性の下位尺度ごとに、得点の平均と標準偏差を求めた。点数が高いほど看護専門職自律性が高いとされているが、下位尺度のなかで最も平均値が高かったのは自立的判断能力3.6、次いで具体的判断能力で3.58、以下認知能力3.50、実践能力3.48、そして最も低かったのは抽象的判断能力3.26であった(表2)。92