ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

><対人関係技法>であり【アクティブ・ラーニングで学ぶ】を希望していた。CNS実習におけるコンサルテーションの課題では、【コンサルテーションの実習は意義がある】とし、【コンサルテーション能力を高めるための教育体制を構築する】【学生がコンサルテーションに主体的に取り組む】ことを前提に、【実習でコンサルテーションの知識・技術を活用する】【実習を通してコンサルテーションの学びを深める】であった。一方で、【コンサルテーションを見学・実施は困難である】とし、その理由は、<実習期間が短い><スタッフがコンサルテーションを理解していない><コンサルテーションの機会がない><CNSが不在である>などであった。(3)専門看護師として勤務してからのコンサルテーションの実態1専門看護師が実施したコンサルテーションの概要平成26年10月~12月におけるコンサルテーションの件数は10件以上39.4%、3~5件23.4%、6~9件7.8%であり、0件が6.5%であった。コンサルティは、スタッフ(看護職)92.6%、看護管理者65.8%、医師58.0%、医師以外の医療スタッフ34.6%、所属施設以外の専門職22.1%であった(複数回答)。コンサルテーションのモデルは、「クライエント中心のケースコンサルテーション」79.7%、「コンサルティ中心のケースコンサルテーション」79.7%、「比較的単純なサポート」51.8%、「プログラム中心の管理に関するコンサルテーション」33.3%、「コンサルティ中心の管理に関するコンサルテーション」33.3%の順であった(複数回答)。コンサルティへの介入内容は、「看護職への知識・技術の提供」88.7%、「看護職への肯定的フィードバック」72.7%、「患者・家族への知識・技術の提供」72.3%、「円滑なチーム医療への支援」67.5%、「コンサルティのエンパワーメント」64.9%、「コンサルティへのメンタルヘルス支援」43.3%であった(複数回答)。2専門看護師がコンサルテーションを実施するために必要な能力と学習方法専門看護師がコンサルテーションを実施するために必要な能力は、「対人関係能力」97.4%、「コンサルティの能力を引き出す力」88.3%、「問題発見能力」87.4%、「専門分野にかかわる実践能力」78.4%、「教育的能力」67.5%、「解決策立案能力」66.7%、「感情のセルフコントロール力」64.9%、「変革推進力」54.1%。「リーダーシップ力」43.3%であった(複数回答)。専門看護師は、大学院修了後にコンサルテーション能力を向上するために、「専門看護師としての専門分野の知識・技術」79.2%、「コンサルテーションの基盤となる理論」58.9%、「コンサルテーションの技法」58.0%の学習を行っていた(複数回答)。また、学習方法は、「文献の購読」79.2%、「研修会・研究会の企画・参加」69.1%、「他の専門看護師に相談」64.3%、「スーパーバイザーに相談」34.8%、「研究の実施・発表」12.6%であった(複数回答)。119