ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

5専門看護師は、多様なコンサルテーション技法を学習する必要がある。コンサルテーションにおけるカウンセリング、コーチングなどの活用を学習し、対人関係能力を育成する。また、専門看護師であるコンサルタントとしての人間形成をめざして、プロセス・コンサルテーションに対応して、自己を内省する能力やコンサルテーションマインドを育むことを同時に行う。6「コンサルテーション論」を教授する担当者は、大学院教授と専門看護師の協働により行うことが望ましい。複数の学生が協同学習を実施し、コンサルテーションをイメージ化していくことを支援する。また、授業計画は、講義―演習―実習のつながりを考慮して立案する。とくに専門看護師としての実習においてコンサルテーションの見学・実施する機会を確保し、学生が体験したコンサルテーションを評価し、さらに新たな知見を得るというオープンサイクルでの学習過程をそのものが必要である。7専門看護師の資格審査に提出するケースレポートの作成を通して、専門看護師は、自己内省やコンサルテーションをめぐる事象を査察するプロセスを学習する。学生が大学院修了後に反復して行う学習方法であり、専門看護師教育課程の責任者は、スーパーバイザーの役割として重要な存在である。8コンサルテーション能力は、「コンサルテーション論」の履修やCNS実習のみで習得するのではなく多様な授業科目が関連している。たとえば、看護管理論で組織分析を学習し、看護倫理学で倫理を学習することで、コンサルテーションの基盤となる知識・技術となる。現在、専門看護師教育課程における共通科目は、7科目中4科目8単位以上履修となっている。専門看護師の教育課程を分野、単位、学修時期と順序性などから検討することも必要である。5)謝辞本研究の実施にあたり、調査にご協力くださいました大学院関係者、専門看護師の皆様、専門的知識の提供をくださいました先生方に心よりお礼申し上げます。なお、平成26年度学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成により実施いたしました。厚く感謝いたします。6)文献リスト<引用文献>菊池昭江(2013).専門看護師(CNS)における職務上の自律性測定尺度の開発.国際医療123