ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

イクルを惹起させる可能性が懸念される。加えて,看護師のメンタルヘルスの不調は看護の質の低下や医療事故との関連性が否定できない(川口ら,2005)。以上に鑑みると,看護師のメンタルヘルスへの取り組みは深刻かつ急務な課題である。特に,新卒看護師(看護基礎教育課程を修了し,看護師資格の取得後1ヵ月以内に病院に就職した1年以内の看護師)は抑うつ状態に陥りやすいことが示唆されている(藤原ら,2008)。そこでメンタルヘルスのなかでも抑うつの予防に焦点化し,うつ病に対する効果が立証されている認知行動療法(松永ら,2006)を用いて,抑うつにつながる思考や情動をセルフコントロールすることで,抑うつを予防できるように新卒看護師を対象としたプログラムの開発に取り組む。(2)研究方法1研究対象者日本赤十字広島看護大学の研究倫理審査委員会での承認(1416)を得た後に,中四国ブロックの赤十字病院看護部長会で研究の趣旨および倫理的配慮について書面を用いて説明し,看護部長の同意が得られた広島・赤十字病院,高松赤十字病院,山口赤十字病院での倫理審査を受けて開始する。研究対象者は,同意が得られた病院の新卒看護師で各病院の合計80名程度とする。研修会に参加した新卒看護師に対して,研修開始前に研究の趣旨及び倫理的配慮を書面と口頭で説明する。その際に,研修会に参加してもアンケート調査への協力は個人の自由意思であり,かつ不利益を被ることがないことを十分に説明し,アンケート調査用紙の投函をもって研究への同意が得られたものとする。2研究実施場所広島・赤十字病院,高松赤十字病院,山口赤十字病院。3研究期間研究期間は,2014年4月~2016年3月。そのうちデータ収集期間は,2015年4月~2016年3月である。4データの収集方法・手順A.データ収集の概要<手順>該当病院の看護部の新卒看護師の研修会の一環として,就職2ヶ月以内と6ヶ月~7ヶ月の間の合計2回,『心を楽にするコツ』と称した集団認知行動128