ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

療法を用いたプログラムを実施する。詳細日程は,看護部と相談の上決定するが,基本的に4月・9月または5月・10月のセットで交渉し,いずれも1回目と2回目の講義の間隔が約4ヶ月になるように調整する。第1回目の講義開始時に『実施前』,第2回目の講義開始時に『中間評価』,就職11ヶ月目の3回,自記式質問紙法にてアンケート調査を実施する。どうしても1回目の講義と2回目の講義の間隔が4ヶ月半以上になる場合は,中間評価を郵送法にて実施する。(質問紙と返信用封筒を同封したものを看護部から研究参加者に配布してもらい,質問紙の記入後に研究者へ郵送してもらう)【図.データ収集に関するタイムスケジュール】プログラム実施予定尺度測定4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月第1回講義ホームワーク第2回講義ホームワーク実施前中間評価11ヶ月評価*講義期間が2ヶ月にわたっているのは,研究対象者の予定人数の確保には3~4施設が必要と見込み,1週間に1施設の研修会を想定しているためである。*集団認知行動療法は,講義とホームワークのセットでの実施とする。<質問紙>・Beck Depression Inventory-Second Edition(BDI-Ⅱ);ベックの抑うつ質問票で,認知行動療法を開発した,ベックによって考案された抑うつの程度を測る自己評価表である。信頼性・妥当性は十分に検証されている。21項目から構成されており,所要時間は5分程度である。・Automatic Thoughts Questionnaire-Revised(ATQ-R);自動思考を測定する質問票である。自動思考は,ある特定の場面において瞬間的に浮かぶ考えやイメージのことである。ベックの認知理論では,『現実の物事』を認識すると,『自動思考』が浮かび,これが『感情』を引き起こすと述べられており,抑うつ状態に関連するのが自動思考である。Kendallらによって考案(1989)された40項目からなる自記式質問紙の邦訳版を使用する。所要時間は7程度である。・認知対処の自己効力感;及川ら(2007)によって作成され,「注目点」「メリット・デメリット」「客観化・多面的評価」「気晴らし・ストレス対処」「自己開示・自己主張」「2次予防」の下位尺度で構成され,22の質問項目がある。著者には使用承諾を得た。所要時間は5分程度である。B.具体的なデータ収集方法129