ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

ページ
53/146

このページは 平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書 の電子ブックに掲載されている53ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

9)考察透析療法を受ける患者をケアする看護師は、透析療法導入前後の各時期において、個々の患者・家族の病態や生活を考慮した細やかな看護支援を展開していることが明らかになった。特に、患者・家族の意思決定を支える支援を大切にしており、保存期より患者・家族と共に「運命共同体」として関係性を構築しながら、透析導入期の療法選択時だけでなく、透析導入後も療法の変更などの意思決定を長期的に支えていくことを目指していることがわかった。また、透析療法導入前後の看護支援においては、看護師同士の連携強化や多職種との連携によるネットワークの構築など、各々の専門性を活かしながら多角的に患者・家族をサポートしていくための基盤づくりの重要性が示唆された。今後は、このような看護支援を言語化し、モデル化していくことが必要である。10)考察本研究にご協力頂きました研究協力医療機関の皆様、研究参加者の方々には心より感謝申し上げます。本研究は、平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」を受けて実施致しました。11)引用文献Alison Morton-Cooper(2000)/岡本玲子他(2005).ヘルスケアに活かすアクションリサーチ.医学書院.柿本なおみ・内田祥平・尾崎佳代子・他3名(2010).EASEプログラムによる血液透析患者の掻痒感軽減の検証セルフ・モニタリング法を用いた一例.透析ケア,16(3),318-325.持田耕平・青木沙織・森山美知子(2012).腹膜透析治療を開始した患者の家族の透析治療への協力体制形成過程.広島大学保健ジャーナル,10(2),62-71.野坂久美子・中谷信江(2012).保存期から透析導入に至った慢性腎臓病患者の自己管理における看護の検討.インターナショナルNursing Care Reserch,11(3),69-76.6.研究成果の公表の予定学会等での発表発表を行う学会等の名称発表時期The 1st Asian Congress in Nursing Education(Bangkok Thailand)平成26年6月51