ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

2B.参加者の募り方「実習指導者研修プログラム」の第1回研修会に参加した受講者全員に対し、第1回研修会終了後に、文書と口頭で本研究の趣旨・方法・倫理的配慮について説明を行い、同意する場合は同意書に署名していただき、署名を交わすことで研究参加者とすることを説明した。第2回研修会の際、研究参加に同意する場合は、同意書(複写式)に署名をしてもらい、同意しない場合は白紙のままで所定の箱に提出してもらった。同意が得られた参加者には、研究者の署名をいれた同意書の本人控えを次回の研修資料を入れた封筒に同封し手渡した。同意が得られなかった者には、次回の研修資料のみを入れた封筒を手渡した。参加者より、所属する施設長の許可を得ることや所属施設の倫理審査を受けることの希望があった場合には、所属する施設長に連絡を取り倫理審査を経た。C.プログラムの概要プログラムは主に講義、グループワーク、所属施設で行う自身で計画した日案または週案をもとにした実習指導の実践、オプション見学から構成されている。講義・グループワークなどの演習については、大学で5日間実施された。講義では、本学の教育理念や実習を理解するために必要な本学の教育課程や実習指導概論、現代の学生の特性を理解した実習指導を目指すために重要な教育心理など計10コマを企画した。グループワークは、講義の内容を生かし、実際の実習指導で系統的で具体的な指導案を計画し実践・評価できるよう、事例をもとに学生指導計画をグループ毎に立案するものである。事例は、領域毎に作成し、学年に応じた事例設定を設けることで、よりリアリティーのある指導計画立案につながるように配慮した。また、系統的な指導を目指し、指導の大枠を検討するための週案、次に詳細な指導を検討するための日案の両方を作成できるよう仕組み化されている。企画委員および教員は、随時グループワークに参加し、疑問の解消やより具体的な指導案を作成できるように共に考えファシリテートするよう配置をした。実践とは、各参加者が臨床での実習指導の場で、実際に学生指導の計画立案と実施・評価するものである。平成25年度の振り返りの中で、実践中に不明な点や困った点などを実践期間中に相談する機会がほしいという要望があったことから、今年度は参加者がそれまでの実習指導の途中経過や意見を共有し合うことができるよう、グループワークの機会をプログラム半ばに設けた。オプション見学は、他施設での実習指導見学と学内技術演習見学に大別される。前者は、参加者が他施設に出向き、実習指導をしている指導者のシャドーウィングをするものである。この見学は施設と領域(基礎・成人、小児、母性領域)、実習学年(レベルⅡ、レベルⅢ、総合実習)を選択できるようになっており、参加者の目的に沿った見学ができるように配慮されている。学内技術演習見学は、学生の技術演習を見学し、適宜指導してもらう内容である。見学領域は1年生の基礎看護学領域(フィジカルアセスメント、洗髪、清拭、寝衣交換など)、2年生の成人看護学領域(輸液療法、術後1日目のケア、呼吸器ケア)、3年生の老年看護学領域(摂食・嚥下ケア、移乗・移動ケア、排泄73