ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

ページ
9/146

このページは 平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

を守るための間仕切りをつくった。プラスチックダンボールを連結する部分には割りばしを活用するなど試行錯誤しながら50人分のプライベート空間をつくった。体育館全体のレイアウトを決めずに、順次設置していったため、入り口がふさがれるなどの不具合が生じていた。その後、設営した間仕切りの中で寝るグループと、間仕切り無しの空間に寝るグループに分かれて宿泊した。宿泊経験を通して、間仕切りの重要性や、すぐ近くに他人が寝ていることによる騒音(いびき、足音、咳など)が意外と気になることを実感していたようだった。(別添(新聞記事1))。(2)こどもサマ―キャンプin秋田2014「こどもサマーキャンプin秋田」は、日本赤十字秋田県支部、地域住民、行政、教育機関、医療機関、民間企業、NPO団体、子育て支援関係者、被災地の支援関係者、スポーツ競技関係者、レクリエーション関係者、学生・市民ボランティア等と連携し、秋田こども遊び応援実行委員会を立ち上げ、本学に事務局を設置し活動を行っており、企画・運営は、学生が中心となって推進している活動である。本年度は、「防災」をテーマに「こどもサマーキャンプin秋田2014」と題し、7月26日(土)・27日(日)の一泊二日の日程で本学構内にて開催した。参加者は、53名(秋田県在住の小学校4年生~6年生、保護者の同伴はなし)、学生ボランティア47名、市民ボランティア30名、本学教職員10名であった。6月に行った防災キャンプの3つのテーマに「日本赤十字水上安全法を学ぶ」を加えた4つのテーマを軸に、子供も大人も「防災について一緒に学び・考える活動」(防災ピア・エデュケーションプログラム)を用意した。目標は、1災害時に子供たちに「役割」と「決定権」を持たせ、「自分にも何かができる」「役に立てる」という自信を持たせること、2実際に模擬避難者体験を体験することにより、被災者の身体的心理状況を理解するとともに、救護者、ボランティアとしての態度を学ぶこと、とした。学生は6月に開催した「防災キャンプ」で学んだことを活かして、「いきるために」「命を救う」「避難所生活を助ける」「水上安全法」などに対して指導者となり、様々なプログラムを実施した(別紙(新聞記事3))。テーマごとの実施の様子は以下のとおりであった。「生きるために」1水をろ過する装置をつくる学生は、こどもたちに災害時の水の重要性や一日に必要とされる水分摂取量などについて事前配布した資料を参考に話をした。その後、水をろ過する装置に必要とする道具(ペットボトル、石、布、炭、紙紐、麻紐、3mmロープ)を説明して、こどもたちに使う道具の性質を確かめることなど、6月防災キャンプで自ら失敗した経験から学んだことを伝えていた。7