ブックタイトル平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

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概要

平成26年度「学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成」研究報告書

研究報告書1.研究テーマインドネシア看護現任教育への赤十字キャリア開発ラダー導入試みに関する研究2.研究組織研究代表者日本赤十字九州国際看護大学教授寺門とも子共同研究者同上准教授小川里美同上教授本田多美枝同上准教授エレーラ・ルルデス同上助教原田紀美枝同上助手橋爪亜希3.要旨インドネシア共和国(以下イ国とする)の看護師は多様な教育背景をもっている。イ国保健省は、看護師の実践能力向上を目指す国家戦略として、看護継続教育システムであるキャリア開発ラダーの導入を決定した。2012年、A看護大学は独立行政法人国際協力機構(JICA)の要請を受け、イ国保健省、看護教育施設である大学とその協力病院とともに5ヶ年計画でキャリア開発ラダーを検討、導入することになった。本研究は、日本赤十字社看護部が導入しているキャリア開発ラダー(以下ラダー)をイ国に応用し、イ国へのラダー導入プロセスに影響を与える促進要因と阻害要因を明らかにすることを目的として、質的因子探索型研究を実施した。看護実践能力強化プロジェクト短期専門家2名の報告書およびナラティブ記録をデータとし、質的内容分析を行った。その結果、促進因子としては18サブカテゴリーから12カテゴリーを、阻害因子としては26サブカテゴリーから17カテゴリーを抽出した。4.キーワードキャリア開発ラダー、看護継続教育、インドネシア看護現任教育、促進要因・阻害要因5.研究報告(1)研究の背景・目的インドネシア保健省アドバイザーを勤めた江上ら1)によれば、2012年現在、保健人材育成の制度として、同国では医師国家試験が2007年から開始され、看護師国家試験制度も整90