ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

2抽出されたローデータをコード化し、ストレングスとして捉えた理由はどのような種類の環境のストレングスに起因しているのかをふまえつつ、類似性・相違性を検討しながらサブカテゴリ、カテゴリと抽象度をあげながらカテゴリ化を行い、環境のストレングスの種類ごとに訪問看護師が利用者の環境のストレングスと捉えた理由を整理した。3研究参加者に「訪問看護師が利用者の環境のストレングスと捉えた理由」のカテゴリの意味。また「環境のストレングスの種類」と訪問看護師が利用者の「環境のストレングスと捉えた理由」の種類とカテゴリ間の妥当性についての意見をもらうことで、分析の妥当性の確保を図った。6)用語の定義「環境」:本研究でいう環境とは、精神科訪問看護利用者を取り巻き、かつ、精神科訪問看護利用者と何らかの影響を及ぼし合う人的・物的・社会的因子のことである。「精神科訪問看護利用者」:本研究でいう精神科訪問看護利用者とは、精神訪問看護を利用しながら地域で生活しているひとのことである。「独立型訪問看護ステーション」:本研究でいう独立型訪問看護ステーションとは、医療機関に属さずに、看護師が中心となり株式会社立やNPO法人立などを開業した事業所の訪問看護ステーションのことである。「病院併設型訪問看護ステーション」:本研究でいう病院併設型訪問看護ステーションとは、精神科病院などの医療機関に併設されている訪問看護ステーションのことである。7)妥当性の確保研究結果の妥当性確保に関して、実践的な場にいる研究参加者に数回、妥当性の検証をして頂き、妥当性を確保した。8)倫理的配慮日本赤十字広島看護大学研究倫理審査委員会より承認を得た「平成26年5月28日承認、審査番号:1401」後、各研究協力施設に依頼し、各施設の承諾を得た。その後、各施設の研究参加者である精神科訪問看護師に研究の趣旨を書面と口頭にて説明し、参加者のプライバシーの保護、研究協力の撤回が自由にできること、研究結果の公表の仕方、参与観察での配慮などについて説明し、同意のサインを得てから面接を実施した。参与観察に関しては、対象施設の理事長と訪問看護ステーション所長からの承認と、同行させて頂く研究参加でもある訪問看護師から利用者に研究者の同行訪問が可能か否かの連絡をして頂き、許可の得られた利用者宅のみ同行訪問を実施した。またその際、研究目的以外での利用者さんの個人情報は一切メモをしないことを厳守した。43