ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

「余命の告知」を、生命に関する予後の説明とし、余命告知の確認とは、生命に関する予後について、医師からの説明を受けているかどうかを確認すること。b.未告知の対応生命に関する予後について医師からの説明を受けていないとき、医師に対して説明をするよう依頼し、患者に説明することを拒否する家族に対して必要性を理解できるように働きかけること。c.余命の理解度の確認生命に関する予後について、患者や家族がどのように理解しているかを確認すること。d.生活上に関する予後の説明その方らしく最期を迎える(やり残していることを叶え、望んだ場所で過ごすまたは亡くなるといった最期の希望を表明し実現する)ために、終末期がん患者の病期が進むことによって生じる看取りまでに起こる生命に関する見通しについて、患者および家族が理解できるように伝えること。e.希望死亡場所の確認患者本人および家族が希望している、患者の死亡場所を確認すること。f.家族調整患者および家族の希望死亡場所の不一致がある場合に、家族に対して何らかの支援を行うこと。2母集団と標本抽出本研究の母集団は、自宅看取りを実施している訪問看護ステーションに勤務し、終末期がん患者を担当した訪問看護師である。全国訪問看護事業協会正会員リストより予備調査時に郵送した100ヶ所を除いた訪問看護ステーション1,000ヶ所で訪問看護を利用し、がんで死亡した患者を担当した訪問看護師とした。3調査対象患者条件実際に死亡場所の意思決定支援が実践できたかどうかは、過去に関わった事例において評価をすることとする。そこで、本研究では以下の選定条件に適合した患者を受け持った訪問看護師に、実践事例での支援内容について想起したうえで、調査票への回答を依頼した。1)医師により、がん終末期と診断され訪問看護を利用し、既に死亡している患者。2)死亡場所は、自宅でも病院でも可とする。3)3週間以上自宅で過ごした患者。4)対象患者が複数いる場合は、直近に死亡した患者2事例とする。57