ブックタイトル平成27年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

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概要

平成27年度「学校法人日本赤十字学園教育・研究及び奨学金基金」教育・研究事業報告書

3)研究活動の結果A大学学生117人のうち、研究の協力に同意が得られたのは74人(回収率63.2%)、有効回答数は71人(有効回答割合95.9%)であり、その71人について分析した。(1)対象者の属性対象者の属性を表1に示す。「性別」をみると、「男性」が9人(12.7%)、「女性」が62人(87.3%)であった。「高齢者と接する頻度」をみると、「よくある/時々ある」と答えた男性は9人(100.0%)、女性は39人(62.9%)であった。「認知症に関する主な情報源」では、「テレビ(ニュース、情報番組)」が最も多く63人(88.7%)、次いで「大学での講義」が61人(85.9%)」であった。「認知症の人への関心」をみると、「あまりない/全くない」が61人(85.9%)、「認知症の人と接することに不安を感じる」をみると、「あまりそう思わない/全くそう思わない」が56人(78.9%)であった。「認知症の人との関わりの経験」をみると、「実習での経験」に関し、「これまでの実習で、認知症の人との関わりは全くない」と答えた人は45人(63.4%)であった。「認知症の人と同居の経験がない」と答えた人は60人(84.5%)であった。(2)認知症高齢者のイメージの変化養成講座受講前後における「認知症高齢者のイメージ」の変化を表2に示す。「自立的である-依存的である」、「人と信頼関係を築くことができる-疑い深い、ひがみっぽい」、「自分について肯定的である-自分について否定的である」の3項目において、受講前は否定的なイメージであったが、受講後は肯定的なイメージに変化していた。「認知症高齢者イメージ」のCronbach'sα信頼係数を算定すると、0.785であった。(3)認知症に関する基礎知識の変化養成講座受講前後の「認知症に関する基礎知識」の変化を表3に示す。養成講座受講前後の認知症に関する基礎知識の変化をみると、19項目中18項目において、養成講座受講後に「少し理解している/かなり理解している」答えた人の割合が増加した。変化がみられなかった項目は、「認知症になると身のまわりのことに支障が起こることを理解している」の1項目であり、受講前68人(95.8%)、受講後70人(98.6%)との回答であった。「認知症に関する基礎知識」のCronbach'sα信頼係数を算定すると、0.933であった。4